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2006 Fiscal Year Annual Research Report

セルフ・コントロールによる行動の抑制と促進

Research Project

Project/Area Number 15530452
Research InstitutionNara University of Education

Principal Investigator

杉若 弘子  奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (90257171)

Keywordsセルフ・コントロール / 積極的アプローチ / 行動実行計画
Research Abstract

改良型セルフ・コントロールは、将来の結果を予測して実行される行動のプロセスであり、目標を達成するまでの期間に特定の行動を抑制する"抑制的アプローチ"と、望ましい行動を大いに実行する"積極的アプローチ"という2方向からのアプローチが可能である。今年度は、これまでの研究成果と臨床場面での観察結果により、適用範囲の広がりが期待される積極的アプローチに焦点を合わせ、これをより効果的に機能させるための方略(行動実行計画)について検討した。
行動実行計画(implementation intentions)(Gollwitzer,1993,1999)とは、目標志向的な行動をいつ、どこで、どのように実行するかについての具体的な計画である。研究1では、大学生8名を対象に、シェイプアップのための積極的アプローチとなる腹筋運動を標的行動として、被験者間多層ベースラインデザインによる実験を行った。実験は、ベースライン期(2セッション)、行動実行計画による介入期(3セッション)、フォローアップ期の計6セッションで構成された。分析対象となった7名の内5名で、ベースライン期よりも介入期での運動日が増加した。
しかし、フォーローアップ期に入ると、7名全員の運動実行日数が減少し、介入の効果は持続されなかった。そこで、研究2では、大学生5名を対象に条件変更デザインを導入し、行動実行計画と自己強化を併用する期間を設けた。その結果、フォーローアップ期においても介入期で身に付けた行動が維持された。
以上の結果は、先行刺激としての行動実行計画と自己強化の組み合わせが、積極的アプローチによるセルフ・コントロールを促進することを示唆している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] セルフ・コントロールによるアプローチの方向性と個人差評価2006

    • Author(s)
      余野真己子, 杉若弘子
    • Journal Title

      日本行動療法学会第32回大会発表論文集

      Pages: 178-179

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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