2005 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者ケア専門職のバーンアウト予防プログラムと支援モデルの開発に関する研究
Project/Area Number |
15530455
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
上野 徳美 大分大学, 医学部, 教授 (50144788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 義史 日本文理大学, 工学部, 助教授 (60230596)
林 智一 大分大学, 医学部, 助教授 (70274743)
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Keywords | 介護・ケア専門職 / バーンアウト / ストレス / 高齢者 / 支援システム / 支援モデル / 予防プログラム / 高齢者入所施設 |
Research Abstract |
本研究は、介護・ケア専門職におけるバーンアウトの発生要因やリスク要因、緩衝要因を明らかにするとともに、バーンアウトを予防し、心身の健康と職務意欲を維持・増進させるための心理学的プログラムと支援システムに関するモデルを開発することを目的としたものである。 本年度(平成17年度)は本研究課題の最終年度にあたり、平成15年度と16年度の調査研究等を踏まえて、国内の高齢者ケア施設(主に特別養護老人ホーム)の介護職ならびに在宅介護職を対象とした質問紙調査を実施し、その結果を分析・考察した。すなわち、1.介護・ケアスタッフのバーンアウト状態、2.スタッフの仕事上のサポートニーズの有無や援助を期待するサポート源(相談相手)、3.スタッフの職場環境・人間関係等の評価とバーンアウト、4.管理者や上司に望むサポート内容、5.介護・ケアにおける相互性の認知とバーンアウト緩和効果など、バーンアウト予防プログラムや支援モデル構築のための調査研究と分析を進めた。 これらの研究結果を日本健康心理学会や九州心理学会において発表し、討議した(学会発表論文集に報告)。また、研究成果の一部を所属大学の研究紀要としてまとめ、投稿した(印刷中)。さらに、平成15年度から17年度の3年間の研究成果を総合的にまとめ、「研究成果報告書」として刊行した。研究成果報告書では、スウェーデンと日本における高齢者ケア施設介護職のストレス、バーンアウトとその支援体制、介護・ケアにおける相互性の認知とバーンアウト緩和、介護職の人間関係・職場環境等の評価とバーンアウト傾向、介護職のサポートニーズとバーンアウト、介護職が心理学・心理専門家に期待するサポートなどについて述べるとともに、バーンアウト予防と効果的な支援モデル構築に向けての提言を試みた。
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Research Products
(2 results)