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2003 Fiscal Year Annual Research Report

発達臨床場面での保育園保育士の専門性を活かした介入の実態と展開に関する実証的研究

Research Project

Project/Area Number 15530465
Research InstitutionNakamura Gakuen College

Principal Investigator

笠原 正洋  中村学園大学, 人間発達学部, 助教授 (10231250)

Keywords援助要請 / 依存的援助要請 / 適応的援助要請 / 動機づけ-態度-要請行動モデル / 保育士 / 照会
Research Abstract

1.子育てに悩む親による保育士への援助要請プロセスの検討:子育てに悩む親が保育士へどの程度、援助要請行動をとったのか、その行動や援助要請意図に影響する要因の検討を行うために、保育園の保護者215名(配付278名、77%)を対象に質問紙調査を行った。調査モデルは、Ryan&Pintrich(1997)の「動機づけ-態度-要請行動」モデルにしたがった。分析の結果、以下の点が明らかになった。(1)動機づけ変数の「育児有能感」が直接、適応的援助要請行動を説明する傾向にあった(β=.11)。(2)保育士への態度変数である、「保育士の受容・助言的態度」が、依存的援助要請行動を強める傾向があった(β=.22)。(3)援助要請後の相談満足感に影響する要因は、依存的援助要請行動(β=.11)と受容的態度(β=.64)たった。(4)援助要請意図には相談満足感が直接影響するという仮説は支持されなかった。
2.専門機関へ子どもや親を照会した体験を有する保育者の体験内容と抱える不安:保育者21名(配付37名、回収率57%)を対象に質問紙調査および半構造化面接を行った。その結果、(1)調査対象者全員が、専門機関へ照会するか否か判断に困った体験を持っていた。(2)その中で、親の意識が変化し高度専門家への照会へと至った経験は、11名52%だった。(3)保育者が判断に迷うときに、それを解消する対策があると回答したのは6名29%だった。
3.養護学校小学部の保護者が回想する保育者への援助要請行動:障害児保育において親による保育者への援助要請行動と援助要請意図の実態を把握するために、福岡県、佐賀県の養護学校小学部に在籍する親54名(91名配付、回収率59%)を対象に、回想法による質問紙調査を実施した。調査モデルは上記1と同じである。明らかになった点は、(1)1名をのぞく53名が保育者へ実際の援助要請していた。(2)保育者への援助要請意図と関連した要因は養育探求心のみだった(β=-.262)。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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