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2004 Fiscal Year Annual Research Report

学校評価システムの理論と実態に関する日仏比較研究

Research Project

Project/Area Number 15530491
Research InstitutionUtsunomiya University

Principal Investigator

藤井 佐知子  宇都宮大学, 教育学部, 教授 (50186722)

Keywords学校評価 / 自己評価 / 外部評価 / 学校教育計画 / フランス / 学校の自律性
Research Abstract

研究2年目にあたる本年度は、フランスにおいて学校評価がどのように議論され、政策として具体化されているかを探るために主として文献研究を行った。その際、政策評価全般の動向をふまえる必要から、その理論的背景と制度を明らかにした。次いで大学評価、大学区評価との関連を押さえるために、それぞれの理論と実態を各種報告書から明らかにした。大学区評価に関しては本国から資料を入手し、評価手法と評価結果について大学区ごとの共通点・相違点を明確にした。大学評価についても主要大学の評価項目や手法、公開システム、及びそれを踏まえての改善状況等について明らかにした。その上で、フランスの学校評価システムの特徴を<自己評価による学校の自律化の促進>と捉え、その具体的サイクルを形成する「学校教育計画」について分析した。分析の視点は、制度と実態の関係、計画立案への参画システム、自己評価を補完する外部評価の実態、学校改善への影響度、とした。その結果、理念どおりに進展している学校はほとんどなく、多くは単なる計画書にとどまっており学校改善に結びついていないことが明らかとなった。その理由は、学校の経営能力の欠如にあり、それをもたらしているのが「目標管理」型経営手法を受け入れられない学校の土壌にあることを導き出した。これらの考察には各種報告書のほかに、研究者へのEメールによる聞き取り調査を行った。また、これらの解決策として現在、管理職に対する初任教育の一環として「学校診断」と「任務書」の作成を義務付ける政策が導入されており、その概要を調査した。これは、大学区当局が行う新しい学校支援の形態であり、学校評価システムの比較研究に有効な素材であることも確認した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2004

All Book (1 results)

  • [Book] 学校評価のしくみをどう創るか-先進五カ国に学ぶ自律性の育て方-2004

    • Author(s)
      窪田眞二, 木岡一明
    • Total Pages
      207
    • Publisher
      学陽書房

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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