2004 Fiscal Year Annual Research Report
特色ある高校学科の教育内容の職業的・社会的レリバンスに関する研究
Project/Area Number |
15530538
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
本田 由紀 東京大学, 大学院・情報学環, 助教授 (30334262)
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Keywords | 特色ある高校 / 専門高校 / 農業高校 / 工業高校 / 教育課程 / レリバンス / 学科改編 / 地域の産業構造 |
Research Abstract |
16年度は、15年度に実施した訪問調査の知見をふまえて、全国の特色ある高校学科の意義についての実態を包括的に把握するため、特色ある高校学科に在学する高校3年生に対して大規模な質問紙調査を実施した。調査対象校は、文部科学省の「特色ある学科」リストをもとに工業関係、商業関係、農業関係、水産関係、福祉関係に含まれる全国約280校を選定した中から、協力が得られた75校である。各高校における3年生に調査票の配布を依頼した結果、16年12月から17年2月にかけて、約9000通の調査票の回収が得られた。調査の内容は、高卒後の予定進路、進路先の決定プロセス、職業意識・展望、高校教育への評価、友人関係、親子関係など多岐にわたる。この調査内容は東京大学社会科学研究所が平成15年に国内4県の一般的な高校に在学する高校3年生に実施した調査と共通する質問を多く含んでいるため、両調査態果を比較することにより、特色ある学科に在学する高校生の意識や行動と、それ以外の高校学科に在学する高校生の意識や行動との差異を明らかにすることができる。回収された調査票は17年3月中旬までに点検とコーディングがほぼ終了しており、17年4月以降にデータ入力と集計・分析を行う予定である。また、調査結果の解釈に必要な情報を追加収集するために、平成17年度には調査対象高校の教員に対して教育方針などに関する質問紙調査を実施するとともに、調査回答者の中から追跡調査への協力が得られた対象に対して卒業後の動向に関する追跡調査を実施することも計画している。
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