2003 Fiscal Year Annual Research Report
アフガニスタン女子教育支援プログラムの実施とそのインパクト
Project/Area Number |
15530540
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
箕浦 康子 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 教授 (20135924)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗原 尚子 お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (80017623)
勝野 正章 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 助教授 (10285512)
内海 成治 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 教授 (80283711)
冨士原 紀絵 お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (10323130)
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Keywords | アフガニスタン / 国際協力 / 女子教育 / 開発途上国 / 授業開発 / 態度形成 / ODA |
Research Abstract |
本科研立案時には、黒田一雄広島大学助教授から開発と教育分野に関する専門的知識の提供を求める予定で旅費として45万円を計上していたが、同氏の早稲田大学への移籍によって、この国内旅費は不要になった。また、5女子大学コンソーシアムの一つである奈良女子大学からも本研究へ参加するための旅費を計上していたが、別の会議と同日に研究会を開くことで、35万円の国内旅費も半額以上を浮かすことができた。一方、来日研修がアフガン側にどのようなインパクトを与えたかを探るために、JICA専門家としてカブール駐在中の内海が面接調査を実施する予定であったが、本務が忙しく科研のためのフォローアップができなくなった。このため、不要になった国内旅費の予算を外国旅費に充当し、2003年9月上旬に勝野がアフガニスタンに出張した。この出張によって、校長グループは、日本で得た知識、例えば、職員会議で教員の意見きくこと、子どもの主体性を重んじる授業展開、学校経営の計画化、保護者との連携、掃除活動など来日研修で得た知識を直ちに自分の学校の教員に伝達し実践していることがわかり、2年目の研修計画の際には、女性校長中心の研修にする方針を立てることができた。 五女子大学の学生にアフガンプログラムはどのようなインパクトがあったかを調べるために、2004年1月に各大学の1、2年生を対象に途上国支援に関する意識調査を実施した。郵送調査の回収率は34%と低かったのが、自分の大学がアフガニスタン女子教育支援に取り組んでいることを知っている学生は77%、将来途上国支援の仕事に携わりたい学生は11%いることなどが分かった。調査結果は、現在報告書にまとめている途中である。 2003年度前期に「国際協力の現場とは?」と題する基礎ゼミ(箕浦担当)を実施したが、このゼミがきっかけとなり、何人かの学生は、途上国への関心を深めていることが分かった。
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