• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2003 Fiscal Year Annual Research Report

青少年の社会性獲得阻害要因に関する発達環境論的検討

Research Project

Project/Area Number 15530546
Research InstitutionOita University

Principal Investigator

山岸 治男  大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (40136768)

Keywords発達環境 / 養育・保育・教育 / 感情・情緒 / 社会性 / 主体性 / 発達阻害条件 / 発達疎外 / 支援プログラム
Research Abstract

平成15年度に行った研究の実際(実行内容)は、1)発達疎害状態の事例の整理、2)先行研究による社会性獲得阻害要因に関する理論的検討、3)質問紙による中学生対象予備調査、4)発達促進を予測させる伝統的地域行事の予備調査、5)県レベル行政機関が実施する発達支援事業調査、の5つに要約することができる。そこから得た知見は次の通りである。
1、問題行動・問題状態を、仮設した発達段階を視点に分ければ、1)脳神経系の異変によるもの、2)感情・情感・情緒の発達を促す親・家族環境などによるもの、3)社会集団への参加と社会性の獲得状態によるもの、4)生き方や信念など価値の思索状態によるもの、5)それらの複合したもの及びその他、になる。
2、中学3年生対象調査から、幼少年期に「親に親密な関わりを受けた」と認知する生徒とその逆を認知する生徒では、問題行動・問題状態、自己肯定の有無などに大きな相違がある。
3、地域社会には旧時から人の社会的発達を促す伝統行事が文化として根づいており、今日でも若干は残存している。それらに意識的に関与するか否かが問われている。
4、教育行政のみでなく、福祉、司法、保健医療など多様な行政機関が発達支援に関わっている。親・教師・地域の成人がそれらを活用するスタンスに立つか否かが問われている。
以上から、発達を阻害する環境要因については大凡の理解ができた。16年度はこの上に立ち、発達環境の改善方法と発達疎害状態の子どもに社会性を獲得させるプログラムを検討したい。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi