2004 Fiscal Year Annual Research Report
我が国における大学院と社会の接続関係に関する実証的研究
Project/Area Number |
15530549
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Research Institution | Reitaku University |
Principal Investigator |
浦田 広朗 麗澤大学, 国際経済学部, 教授 (40201959)
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Keywords | 大学院教育 / 大学教員市場 / データベース / 入学者数 / 在学者数 / 卒業者数 / 教員数 / 専攻数 |
Research Abstract |
平成16年度は、15年度より作成しているデータベースを補完した他、データベースを用いた分析に着手した。主な実績は次の通りである。 (1)大学院時系列データベースの補完・分析:これまで進めてきた全国集計データ(主に文部科学省「学校基本調査」による)のデータベースを補完した。すなわち、大学院修了後の主要な職業の一つである大学等教員について、文部科学省「学校教員統計調査」のデータと結合し、大学院拡大が大学等教員の需要と供給に及ぼした影響の中心とする計量分析を行った。その結果、大学院拡大および学部教育の充実に伴い、大学教員の需要は今後とも相当見込まれるのであって、必ずしも大学院修了直後に大学教員とはならなくても、大学教員市場に対する大学院(特に博士課程)の教員供給力は十分に期待されることなどが明らかになった。専門職大学院の発足などを踏まえて、17年度は大学等教員以外の職業に対する大学院の人材供給力についても分析を進める予定である。 (2)大学院研究科データベースの作成:これまで進めてきた大学基準協会『大学一覧』を台帳とした、国公私立大学院研究科単位の基本変数(専攻数、入学定員、在籍学生数、教員数など)のデータベース化を2004年度データについても実施し、個別研究科の実態を踏まえた現状分析が可能となるよう整備した。 (3)出身大学院データベースの作成:広潤社「全国大学職員録」(2001年度版)および各大学のウェブサイトから得られる情報により、大学教員の出身大学院をデータベース化した。このデータベースは、広島大学教育社会学研究室が約20年前に作成した1981年度版データと結合して分析できるよう整備しつつある。
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Research Products
(2 results)