2005 Fiscal Year Annual Research Report
初等・中等教育一貫カリキュラムの実践的研究-造形美術教育における指導方法の改善-
Project/Area Number |
15530562
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Research Institution | YAMAGATA University |
Principal Investigator |
降籏 孝 山形大学, 地域教育文化学部, 教授 (20302284)
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Keywords | 図画工作教育 / 美術教育 / カリキュラム / 教科教育 / 造形美術教育 / 教育課程 / 指導方法 |
Research Abstract |
本実績報告書は、前段階研究の平成12年〜14年度科学研究費補助金研究成果を受けて、平成15年〜17年度の3年間の継続研究として採択された研究報告書である。今年度は、3年次計画の第3年次であり、以下のような研究活動を実施し、実現することができた。 第1に、1年次・2年次の終了段階において大きな課題であった教育実践場面での具体的な検証活動が、山形大学附属小学校の全面的な協力によって、行うことができたことである。附属小学校での公開研究会での授業提案を受けて、同じ学年の児童・同じ題材により、研究代表者が直接指導者となり、指導方法の改善と工夫とを加えて研究授業を実施することができた。そして、この研究授業のVTR記録と検証及び考察は、本学の大学院生と研修生と共に行った。 第2に、実践的な研究対象として、学校教育現場における造形美術教育の実際の授業の記録に着目した。実際に小学校における「図画工作」や中学における「美術」の授業を観察し、VTRに記録することで、客観的に指導方法を考察することができると考えた。具体的には、山形大学教育学部附属小学校及び中学校、お茶の水女子大学附属小学校及び中学校さらには、山形市立高楯中学校、東村山市立第二中学校、長井市立北中学校の各学校の図工・美術担当教師の協力を得て実施することができた。最終的には、実践事例のデータベース化の貴重な資料となった。 第3に、平成17年度には、日本カリキュラム学会第16回東京大会、第44回大学美術教育学会岡山大会にて、課題研究発表題目「カリキュラムガイドを柱にした教科性の確立-造形美術教育の質的変革-」にて口頭発表すると共に、大学美術教育学会トークセッション「これからのカリキュラムを考える」にパネラーの一人として研究協議に参加した。 本研究の3年間の研究成果は、研究成果報告書にまとめ、印刷し製本する共に、学校教育現場の希望する先生方へも配布し、少しでも日本の造形美術教育に貢献できることを期待する。
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Research Products
(3 results)