2003 Fiscal Year Annual Research Report
小学校教員養成課程における「ものづくり・工作」教育の理論的枠組みと教材開発
Project/Area Number |
15530569
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
藤澤 英昭 千葉大学, 教育学部, 教授 (90173418)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東崎 健一 千葉大学, 教育学部, 教授 (30102031)
宮崎 甲 千葉大学, 教育学部, 助教授 (60272291)
上野 弘道 千葉大学, 教育学部, 教授 (00108276)
大河内 信夫 千葉大学, 教育学部, 教授 (40026620)
加藤 徹也 千葉大学, 教育学部, 助教授 (00224519)
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Keywords | 小学校教員養成 / ものづくり / 工作教育 / 教材開発 / カリキュラム |
Research Abstract |
1.国立大学の教員養成課程におけるカリキュラム調査 研究代表者藤澤英昭および分担者大河内信夫は、全国の小学校教員養成課程をもつ国立大学におけるものづくりの教育に関して、2003年度各大学の学部便覧、シラバス等の資料収集を行った。 2.授業実践による取り組み 分担者上野弘道はペープサートにおける竹工作について、集中的に竹の性質と加工技法について訓練した。竹については全く始めての学生ばかりだったので、多くの課題が明らかになった。分担者宮崎甲は、前期「表現工作」の授業実践では、球体の転がりを利用した「遊べる造型」についてグループ研究・製作活動を行った。2003年12月には県立美術館で「長さ120メートルのビー玉の道」作りのワークショップを行った。分担者加藤徹也・東崎健一は「遊び道具の科学」で取り上げた講義内容の内、「摩擦と音」の教材において水量と音の高さの関係について管楽器の長さと音の高さの関係と混同して逆の予想を立てる学生が目立ち、実際に手を動かすことの重要性を認識せることができた。分担者大釜敏正は、工作教育(2004年度以降「ものづくり入門」)において、ものづくりの考案・設計と作業の段取りに焦点をあて、紙工作による筆箱づくりの実践に取り組んだ。分担者大河内信夫は、新入生に道具と材料、身体運動の関係を意識的に理解させることを目的として「作業分解」の手法を用い、製作活動のプロセスのなかで一つ一つの動作を記述することで、道具使用の技法を理解する手だてとなることが明らかにした。
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