2006 Fiscal Year Annual Research Report
小学校教員養成課程における「ものづくり・工作」教育の理論的枠組みと教材開発
Project/Area Number |
15530569
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
藤澤 英昭 千葉大学, 教育学部, 教授 (90173418)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 弘道 千葉大学, 教育学部, 教授 (00108276)
宮崎 甲 千葉大学, 教育学部, 教授 (60272291)
東崎 健一 千葉大学, 教育学部, 教授 (30102031)
加藤 徹也 千葉大学, 教育学部, 助教授 (00224519)
大河内 信夫 千葉大学, 教育学部, 教授 (40026620)
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Keywords | 小学校教員養成 / ものづくり / 工作教育 / 教材開発 / 総合学習 / 生活科教育 |
Research Abstract |
一般的にものづくり教育に関しては人間形成、技術立国基盤整備などの観点からいくつかの改善計画が試みられているのであるが、現在の子どもたちの住環境、生産場面と消費の峻別、学校における加工道具類の未整備などものづくりの経験を阻害する要因があふれている。また学校で図画工作科、理科、生活科、総合的な教育の時間など細分化された授業の中でそれぞれの観点から行われている。 本研究は小学校の教材開発を目指して、わが学部が行っている小学校に特化したものづくり教育実践科目群において何が問題で、どのような教材開発が可能かを明らかにしようとするものであった。図画工作科では「アイデア創出型」を重視して、グループで加工技術を高めていくという方法が考えられるということ。理科では動きなどの現象に潜む因果関係の理解が工作の応用場面でも飛躍的な結果を生み出すことが分かってきた。生活科や中学校技術科からの視点からは中学校のものづくりでは実に89%の生徒が充実感を覚えている。「あまり作りたくない」、「もう作りたくない」はわずかに4%であり潜在的に児童・生徒の関心は非常に高いといえる。 ただ何分ものづくりを学校教育の中で完結的に行うことには限界がある。昨今の教育が学校、家庭、社会の教育機能を再配分して再構築しようという流れであれば、地域の教育力がもっと係わってくるべきである。今後の課題はものづくり教育における「学校と地域の連携」である。
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