2005 Fiscal Year Annual Research Report
小・中学校の一貫性を明確にして歴史認織を発展させる歴史カリキュラムの開発研究
Project/Area Number |
15530575
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
寺尾 健夫 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (70217412)
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Keywords | 社会科教育 / 歴史教育 / 構成主義 / 構築主義 / 社会的構成主義 / 認知構成主義 |
Research Abstract |
平成17年度には以下の研究を行った。 (1)小学校における構成主義に基づく歴史教育論の研究として米国の研究者L.S.LevstikとK.C.Barton,およびJ.BrophyとB.Van Sledrightの歴史教育論に焦点を当てて分析し,歴史学習論を明らかにした。 (2)米国における構成主義歴史教育の最近の研究として注目される,子どもによる歴史資料(史料)の分析活動に基づいて歴史研究を行い,自分なりの歴史像を構成させていくことを目ざしている点に特徴があるDBQ(Data Based Question)歴史プロジェクトを分析してその歴史学習論を明らかにした。 (3)社会的構成主義に基づく歴史授業の典型と考えられる、米国の中等歴史カリキュラム「生きている歴史!」および歴史教育を含む初等社会科カリキュラム「生きている社会」の単元キットを収集、分析して社会的構成主義に基づく歴史授業の構成原理および歴史カリキュラムの構成原理を明らかにした。 (4)平成16年度までの研究で明らかにした小中一貫の歴史カリキュラムの構成原理と授業構成原理に基づいて,日本における小中を一貫した望ましい歴史カリキュラムの開発として,小学校の歴史授業の開発を行った。また小学校,中学校教師の協力を得て,開発した授業を実施し,授業結果の分析を通して明らかにした授業構成原理の有効性や歴史カリキュラムの有効性を検討した。 (5)これまでの研究成果を全国社会科教育学会(2005.10.29,広島大学)および社会系教科教育学会(2006.2.5,兵庫教育大学)の研究発表大会において発表するとともに,後述の「11.研究発表」で示しているように,学会誌および研究誌で論文として発表した。
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Research Products
(2 results)