2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15530591
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
佐藤 園 岡山大学, 教育学部, 助教授 (80154061)
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Keywords | 家庭科 / 学習評価 / 現代アメリカ |
Research Abstract |
本研究は、わが国の家庭科が抱える「子どもの学習評価」の問題を解決する示唆を得るために、多様な学力論を有する現代アメリカ家庭科における学習評価研究の発掘とその分析により、各家庭科学習論に対応した学習評価の実態とその特質・課題を明らかにすることを目的としている。 本年度は、研究第二年度に当たり、当初の実施計画に基づき、次の4段階の研究を行った。 1.不足している資料を、前年度より継続して収集した。 2.わが国の学校教育および家庭科教育における評価研究の現状を把握するために、6月・10月に東京で開催された家庭科教育学会、10月に山口で開催された教科教育学会に出席し、資料を収集するとともに、評価研究の動向を明らかにした。 3.アメリカにおける家庭科評価研究の現状を把握するために、8月に京都で開催された国際家政学会に出席するとともに、オハイオ州立大学のJanet Laster(家庭科教育担当)から指導を受け、1986年〜1995年までにアメリカのFamily and Consumer Sciences Educationでなされた評価研究の動向を明らかにした研究に基づき、家庭科の研究領域別(Consumer and Homemaking, Basic Skills, Consumer and Economic Education, Nutrition Education, Health Education, Parenthood Education, Parent Adolescents, Middle School)に評価研究の内容を把握し、それを類型化した。 4.類型化した資料から、アメリカおよびわが国の先行研究でなされてきた家庭科学習評価研究の問題点を抽出し、その問題を克服するための研究視点・方法を検討した。さらにてその視点・方法を用いて、来年度以降分析を行う研究対象を選定した。
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