2004 Fiscal Year Annual Research Report
Webページを利用した小学校教員用体育学習指導方法研修システムの開発と評価
Project/Area Number |
15530595
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
賀川 昌明 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90116799)
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Keywords | 小学校教師 / 体育学習指導力向上 / WBTシステム / マット運動 / 体育学習指導力自己評価 / 刺激動画 / つまずき / 解決策 |
Research Abstract |
本研究は,子どもの運動技能習得過程における技術的ポイントや練習方法,小学校体育授業における学習指導過程の構成方法や指導上の留意点等を提示する「体育学習指導力向上WBT (Web Based Training)システム」と自分の体育学習指導力を評価する「体育学習指導力自己評価システム」とで構成される「小学校教員用体育学習指導方法研修システム」を構築し,それらの使用が教師の学習指導力向上に及ぼす効果を明らかにすることを目的としている。 本年度は前年度作成した「体育学習指導力向上WBTシステム」内容の最適化と「体育学習指導力自己評価システム」の構築を作業課題として研究を進めた。その具体的内容は以下のとおりである。 1.「体育学習指導力向上WBTシステム」に対する教師の評価 22名の小学校教師にこのシステムの使用を依頼し、19名からその効果に対する評価の有効回答を得ることができた。その回答によると、システム使用後の指導に対する自信は使用前に比べて有意に向上することが示された。また、その回答内容の分析から、このシステムは「一般的技術ポイント」理解や「つまずきを解決するための技術ポイント・練習方法」理解に効果的であることが示された。 2.「体育学習指導力自己評価システム」の構築 (1)上記体育学習指導力向上WBTシステムに対応した自己評価項目を作成するため、評価対象となる児童の演技を録画した。続いて、これらの演技から代表的なつまずき例を選択して刺激画像を作成した。その結果、小学校マット運動で取り扱われる10種類の技に対応する各4個、計40個の刺激動画が作成された。 (2)上記40個の刺激動画を教員志望の学部学生70名に提示し、演技の「できばえ」評価、「つまずきの技術的ポイント」「解決策としての練習方法」に対する自由記述を求めた。次にこれらの回答を整理してそれぞれの演技に対する評価項目を作成し、尺度化した。しかしながら、この尺度の信頼性・妥当性を検討する作業は次年度の課題として残された。
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Research Products
(1 results)