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2004 Fiscal Year Annual Research Report

プロジェクト・アプローチによる総合的学習とカリキュラムの総合化に関する開発研究

Research Project

Project/Area Number 15530606
Research InstitutionKansal University

Principal Investigator

山住 勝広  関西大学, 文学部, 教授 (50243283)

Keywordsプロジェクト学習 / カリキュラム / 総合的学習 / 学びのネットワーク / 活動理論 / 拡張的学習 / 介入研究 / 教師の専門性開発
Research Abstract

本研究は、学校カリキュラムの総合化(カリキュラム・インテグレーション)を進め、学校における新しい学習形態としてプロジェクト学習を開発する、という目的の下、大阪府下公立小学校において、活動理論と拡張的学習理論にもとづく介入研究を行なってきたものである。
プロジェクト学習は、現実の生活世界や社会的活動の創造へネットワークする主題の下、グループによる長期的な探究・表現を深化させていく学習活動である。それは、学校や専門家のあいだにある既存の「境界」を水平的に越境し、教育実践の新たな文脈を立ち上げ、学習活動を実践していくものである。また、それは、子どもたちが知識や技能を創造的に使うことを学び、創造性を発達させていくために、学校カリキュラムの総合化を進めるものである。
本研究では、とくに、学校の強く枠づけられた既存の活動構造を超えて拡張する「発展的な学びのネットワーク」に着目し、学校外のアート集団の協力を得た、総合的学習の可能性を明らかにした。
こうした介入研究は、学校現場における定期的な授業検討会として進められた。そこでは、学校の教師たちと一緒に、直面している課題を洗い出し、反省・批評・議論を重ね、実践に取り入れるといったスタイルが堅持された。こうした介入研究によって、実際に現場で生じている葛藤を出発点として、その問題を解決するにはどうしたらいいのかを、教師が協力して議論し、新しい学校システムを自律的、自己組織的に作り出していくことができるようになる。本研究は、こうして、今日求められる教師の専門性開発という課題にも応えるものとなった。
なお、本研究は、ヘルシンキ大学活動理論・発達的ワークリサーチセンター長ならびにカリフォルニア大学サンディエゴ校教授のユーリア・エンゲストローム、バース大学社会文化・活動理論研究センター長・教授のハリー・ダニエルズとの国際共同研究を推進したものでもある。

  • Research Products

    (3 results)

All 2005 2004

All Journal Article (2 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 批評としての学習と教育実践の転換-学校教育システム開発の活動理論的研究2005

    • Author(s)
      山住 勝広
    • Journal Title

      教育科学セミナリー(関西大学教育学会) 第36号

      Pages: 3-14

  • [Journal Article] 越境する実践者の学び-拡張的学習の新しい形態2004

    • Author(s)
      山住 勝広
    • Journal Title

      日本社会教育学会年報『成人の学習』 第48号

      Pages: 71-84

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Book] New Learning Challenges2005

    • Author(s)
      Yamazumi, Katsuhiro
    • Publisher
      Kansai University Press(印刷中)
    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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