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2003 Fiscal Year Annual Research Report

障害学生のための支援教育プログラムの教育的評価に関する総合的研究-健常学生の自己効力感を指標として-

Research Project

Project/Area Number 15530616
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

河内 清彦  筑波大学, 心身障害学系, 教授 (50251004)

Keywords健常大学生 / 自己効力感 / 障害者観 / 障害条件 / 個人的要因
Research Abstract

15年度においては、本研究の第1目的である「『汎用型自己効力感尺度(GSSEBISD)』における回答傾向が「一般性」なのか、「特異性」なのか」を中心に検討を行った。さらに、どのような決定因が支援意欲を強めるのに有効かについても一部検討を行った。
これらの目的を達成するため、視覚障害、聴覚障害、運動障害、健康障害の4障害条件に対応して研究代表者が改訂した自己効力感尺度(すなわち、GSSEBISD)及び障害者観尺度それぞれに含まれる2下位尺度、計4下位尺度を用い658名の大学生に質問紙調査を実施した。各下位尺度の信頼性と因子的妥当性は心理統計的に十分な結果を示しており、GSSEBISD及び障害者観尺度は汎用性の高い尺度であることが確認された。
4障害条件別の4下位尺度、計16尺度に関する因子分析の結果では、特定の対人場面を表す下位尺度に関し、4障害条件が共通の因子負荷量を示す「当惑関係」「自己主張」「統合教育」という3因子に分類された。このことから、自己効力感尺度及び障害者観尺度に対する健常学生の回答は、障害条件による特異的影響よりは、特定の尺度内容により障害条件の影響が共通化するような一般的影響に依存していることが明らかとなった。
しかし下位尺度別に障害条件を比較すると、視覚と聴覚の障害条件よりは、運動と健康の障害条件の方が回答が受容的であり、尺度内容の影響を除くと、障害条件の特異的影響も見られることが示された。
一方、上記3因子と個人的要因(障害者への関心度、性別、援助経験)との関連では、「当惑関係」因子は3要因と、「自己主張」因子は性別と関連が認められたが、「統合教育」因子はどの要因とも関連が認められなかった。また、下位尺度別では、障害者と直接交流することに関する尺度は、一貫して関心度と援助経験の影響が見られたが、性別の影響は下位尺度により異なっていた。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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