2005 Fiscal Year Annual Research Report
発達性音韻障害児の音韻情報処理能力の解析と言語学習指導のためのプログラムの開発
Project/Area Number |
15530629
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
平井 沢子 上智大学, 外国語学部, 講師 (50286390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯高 京子 上智大学, 外国語学部, 教授 (40014716)
荒井 隆行 上智大学, 理工学部, 助教授 (80266072)
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Keywords | 音韻障害 / 音声情報処理 / 語音知覚能力 / 音響的特徴 / 音韻情報処理能力 / 音韻障害児 / 言語学習支援 / 学習プログラムの開発 |
Research Abstract |
昨年度に続き,成人と音韻障害児を対象とした語音知覚課題を実施し,その成果を発表した. 1.音韻障害児を対象とした実験概要は以下のとおりである。 音韻障害児2名(9-10歳)を対象として,語音知覚課題を行った.その結果,摩擦のスペクトル形状よりもフォルマント遷移に基づいて判断する傾向がみられ,Nittrouer & Miller(1997a)の英語を母語とする3-4歳の健常児と同様の結果が認められ,音韻障害児の語音知覚能力は健常児と発達経過が異なる可能性が推測された. 2.成人を対象とした実験の実施概要は以下のとおりである。 平成16年度に行った10名に加えて32名の大学生および大学院生を対象として語音知覚課題を実施した.その結果,29名はフォルマント遷移よりも摩擦のスペクトル形状に基づいて判断する傾向がみられ,Nittrouer & Miller(1997a)の英語母語話者成人を対象とした一連の実験と同様の結果が認められた.一方,3名はその傾向は明らかでなく,成人の反応が一様でない可能性が推測された. 3.成人および音韻障害児を対象とした研究成果の発表の概要は以下のとおりである。 (1)上智大学言語障害研究センター研究会(2005年10月,東京)で口頭発表をした。 (2)第50回日本音声言語医学会(2005年10月,横浜)で口頭発表をした。 (3)Sophia Linguisticaに投稿した (4)音声・聴覚研究会(2006年3月,東京)において発表をした(抄録は電子通信情報学会技術研究報告に掲載した)
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Research Products
(2 results)