2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15540036
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Research Institution | SAGA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
市川 尚志 佐賀大学, 理工学部, 教授 (20201923)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 達治 佐賀大学, 理工学部, 教授 (80039370)
中原 徹 佐賀大学, 理工学部, 教授 (50039278)
三苫 至 佐賀大学, 理工学部, 教授 (40112289)
寺井 直樹 佐賀大学, 文化教育学部, 助教授 (90259862)
廣瀬 進 佐賀大学, 理工学部, 助教授 (10264144)
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Keywords | 代数曲線 / モジュライ空間 / 共形場理論 / モノドロミー表現 / アーベル多様体 / ネロン・テイト高さ関数 / 超幾何微分方程式 / リーマン面 |
Research Abstract |
1.代数曲線とそのモジュライ空間に関する数論幾何と数理物理について研究し、タイヒミュラー基本亜群の数論幾何的構成を行って、共形場理論に付随するモノドロミー表現を記述した。 2.ボゴモロフ予想に関するウルモ・張の結果を拡張し、アーベル多様体の部分代数多様体がアーベル多様体の構造を持つための条件を、ネロン・テイト高さ関数の値分布の言葉で与えた。 3.純虚数の指数を持つ超幾何微分方程式のモノドロミー表現から定まるリーマン面の構造を決定した(吉田正章との共同研究)。 4.射影空間内の1-サイクルのなすチャウ多様体の次元を、定義に基づいて計算している。 5.低次代数体、特にクンマー型のアーベル4次体の類群及び単数群の構造を解明した(片山真一及びClaude Levesqueとの共同研究)。 6.ハッセの問題について研究し、ガロア群が2-基本群であるアーベル16次体以上はその極大整還が巾底を持たないこと、8次体では、ある条件の下で、巾底をもつものは円周24等分体のみであることを証明した(元田康夫との共同研究)。 7.確率的ホロノミー作用素を定義し、ゲージ不変なウィルソン・ループ観測変数の積に対するChern-Simons積分の1-ループ近似を、ウィナー空間を使って数学的に定義した。 8.線型自由分解を持つBuchsbaum Stanley-Reisner環について研究し、重複度による特徴付けを与えた。 9.モノミアルイデアルの算術階数について研究し、偏差が2のモノミアルイデアルの算術階数を決定した。 10.単連結4次元多様体に埋め込まれた曲面で、その上の任意の同相写像が4次元多様体に拡張できるものをflexible surfaceとよぶ。Flexible surfaceが存在するために4次元多様体が満たすべき十分条件を調べ、4次元球面を除く多くの単連結4次元多様体内にflexible surfaceが存在することを示し、さらに任意の単連結4次元多様体内の曲面をflexibleに改変する操作の存在を示した。
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Research Products
(7 results)