2004 Fiscal Year Annual Research Report
カルカッタ西方の原生代岩石とネパールの17億年岩石の関連性に関する年代学的研究
Project/Area Number |
15540441
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Research Institution | Kanto Gakuen University |
Principal Investigator |
瀧上 豊 関東学園大学, 法学部, 教授 (40206909)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 冶孝 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (90183045)
折橋 裕二 東京大学, 地震研究所, 助手 (70313046)
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Keywords | 40Ar-39Ar年代 / Rb-Sr年代 / Nd-Sm年代 / 原生代 / 17億年 / ネパール / 国際交流研究 / インド |
Research Abstract |
平成16年度の研究は次の3点である。 1)年代測定;2003年12月にインドのカルカッタ西方で採取した岩石8試料について40Ar-39Ar年代測定を6月、12月、3月におこなった。6月の測定のときは測定装置の不調とKの存在量が予想より少なかったために良い結果が得られなかった。それでもDalma火山岩から18億年の年代情報およびDhanjholi火山岩から19億年の年代情報得られ、ネパールDwar Khola Doleriteの17-18億年との関連性が示唆された。同結果は2004年7月に北海道で開催されたHKT(Himalaya-Karakoram-Tibet)国際シンポジウムで発表した。12月、3月には同じDalmaの別試料から19-20億年の年代が得られた。また、Rb-Sr年代で15億年とされていた試料が隣接するSingbhum地域の花崗岩の年代と同じ27億年であることがわかった。さらに同花崗岩の黒雲母26億年、Jagarnathpur火山岩の年代が4.3億年などが得られた。なお関連するネパールの岩石のFisson Track年代を依頼分析中である。 2)化学分析;9月に同地域の火山岩12試料の全岩の主要元素、希土類元素、微量元素の分析をLaser-ICP質量分析計でおこなった。その結果、ネパールのDwar Khola Doleriteに最も近いマグマソース起源のものはJagaranathpurの火山岩であり、Dalma火山岩はarc tholeiiteの可能性が高く、インドの同地域の火山岩は年代的には同じであっても、ネパールの火山岩とすべて同起源とは言い難がった。 3)インド研究者との交流;HKT国際シンポジウムに出席のため来日していたインド側研究者と得られたデータをもとに議論をし、参考となる九州の火山岩の巡検を行った。
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Research Products
(1 results)