2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15540446
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
本山 功 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (80295295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 俊明 山形大学, 理学部, 教授 (70165950)
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Keywords | 放散虫 / 珪藻 / 日本海 / 中新世 / 古環境 / 新潟県 / 北海道 / 不整合 |
Research Abstract |
平成16年度中は新潟県北蒲原郡と北海道沙流郡における野外地質調査を実施し,日本古生物学会第154回例会で古環境指標としての放散虫について発表を行った.また,数編の論文を投稿または執筆中である. 新潟県北蒲原郡における現地調査は2004年4月26日から30日と11月6日から11日までの2回に分けて実施した.調査地域には前期中新世から鮮新世の時代におよぶ新第三系が広く分布し,調査対象は釜杭層,下関層,内須川層,鍬江層である.このうちとくに中期中新世から後期中新世にかけての下関層・内須川層・鍬江層の放散虫群集を検討し,各層の模式地の堆積年代や内須川層と鍬江層の間の不整合の規模などを見積もった. 2004年10月15日から19日までは北海道沙流郡門別町で現地調査を実施し,中期中新世の滝の上層と川端層についてルート調査と露頭調査,放散虫・珪藻用のサンプリングを行った.これらの調査により持ち帰った試料については実験室で処理を進め,群集解析や年代分析,古環境解析などを行う予定である. 前年度に長野県戸隠村付近から採取した試料から放散虫を抽出し,荒倉山層の堆積年代が前期鮮新世であることを示す微化石年代が初めて得られた. 現在,放散虫の古環境指標としての有用性に関して2編の論文を投稿中であり,同じく1編が受理済みとなっている.
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Research Products
(3 results)