2003 Fiscal Year Annual Research Report
光誘起電子移動をトリガーとする化学増幅型反応系の構築と反応制御
Project/Area Number |
15550032
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
高橋 康丈 三重大学, 工学部, 助教授 (70197185)
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Keywords | エンドペルオキシド / ジオキセタン / 光反応 / 増感剤 / 電子移動 / 光誘起電子移動 |
Research Abstract |
エンドペルオキシドやジオキセタンは一電子酸化あるいは還元によって連鎖的に反応し、一重項酸素や化学発光を与える。本研究では、それらの素材分子のオリゴマーを合成し、光誘起電子移動で駆動する電子リレー反応系の構築を試みた。また、増感剤を用いるそれらの光反応と制御についても検討した。今年度は主に以下のような合成実験を行った。 ハロゲン、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基、アミノ基などの連結官能基を導入したポリメチルナフタレンやジアリールジオキサンの合成と、連結基としてトリヨードベンゼン、エチニルベンゼン、フタル酸、およびそれらの誘導体を用いる、直鎖型、側鎖型、デンドリマー型などの前駆体の合成を行った。増感酸素化による多元化ペルオキシドの合成も行った。 9,10-ジシアノアントラセンやピレンなどの増感剤を用い、上記の多元ペルオキシドの光誘起電子移動反応を行った。その結果、脱酸素化が起こることがわかった。詳しい生成物分析を行うとともに、発生する一重項酸素や発光強度を定量する計画である。また、増感剤や溶媒の効果も検討する予定である。
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