2005 Fiscal Year Annual Research Report
使用境境を考慮した木材利用のための揮発性成分の迅速評価法
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15550079
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
西本 右子 神奈川大学, 理学部, 助教授 (70241114)
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Keywords | 揮発性有機化合物 / 木材 / 木炭 / 迅速評価 / 吸着 |
Research Abstract |
1.木材から発生する揮発性有機化合物及び有機酸の迅速測定法の開発 これまでに建材メーカーや施工業者が適切な建材を簡易かつ迅速に選定するための測定法を確立しGCとTGにより2時間程度で建材中のVOC評価が行えることを報告してきた。本研究では測定法のさらなる精度向上を目指した。その結果、木材1gを20mLバイアルに密閉し、110℃1時間保持後の気体を直接GC測定することで、木材から発生する揮発性有機化合物の測定が行えることがわかった。ICを用いた有機酸の迅速評価法についても純水に浸漬し超音波処理後遠心分離・ろ過によって可能であることがわかった。さらに現在各種機能水の適用を検討中である。 2.木材の種類、産地、部位を考慮し、温度・湿度を中心とした使用環境の影響の検討 木材の種類・産地・部位によってVOC成分、発生量及び水抽出分は異なり、輸入木材ではVOC発生量が多く、水抽出分が酸性であることが明らかとなった。木材の前処理として塩の水溶液や各種機能水の蒸気と接触させた場合、揮発性有機化合に対する吸着特性を制御できる可能性が示唆された。 3.木材や木材(廃材)を原料とするエコマテリアルである木炭等の揮発性有機化合物に対する吸着剤としての利用 通常室内に存在する揮発性有機化合12種及び木材・木炭・木質系エコマテリアルであるウッドセラミックスをバイアルに密閉し、1週間40℃に保持後、110℃に1時間保持し、気相を直接GC測定した。吸着後試料のTG測定結果と合わせ、これまでの測定法が木材、木炭等の悪臭物質や香気性物質に対する吸着特性評価として有効であることがわかった。また木炭及びウッドセラミックスでは悪臭物質や香気性物質に対する吸着特性が原料である木材に依存することが明らかとなった。
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Research Products
(6 results)