2004 Fiscal Year Annual Research Report
Bi-2212単結晶を用いたSISナノアレイ型高周波ミクサの開発
Project/Area Number |
15560040
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
濱崎 勝義 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (40143820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石黒 孝 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (10183162)
王 鎮 独立法人, 通信総合研究所・超伝導エレクトロニクス・グループ, グループリーダー (70359090)
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Keywords | Bi-2212単結晶 / 自己フラックス法 / 固有ジョセフソン接合 / 自己平坦化法 |
Research Abstract |
平成16年度は、新しい自己フラックス法により作製した高品質・大面積の単結晶(Tc,zero=89K)のBi-2212単結晶を用いてデバイスを作製し、そのノイズ特性を明らかにした(Appl.Phys.Lett.Vol.85(2004)1196)。また、希塩酸浸漬法による新しい自己平坦化プロセスを開発し、良好な特性をもつデバイスを開発した(Appl.Phys.Lett.印刷中)。 作製された素子は明瞭なブランチ構造をもつBi-2212固有ジョセフソン特性を示し、臨界電流の磁場から良好なジョセフソン特性を示すデバイスであることが確認された。得られた結果の一部は、平成16年11月に開催されたISS国際会議(於:新潟市)で発表している(Physica Cに掲載予定)。さらに、ボウタイアンテナ付デバイスを作製し、マイクロ波照射実験を行った結果、臨界電流のマイクロ波電力依存性は、従来の理論で良く解析できることがわかった。 現在、新たに開発した自己平坦化法の最適プロセス条件を求め、さらに良好な特性をもつデバイス作製を進めている。素子のショットノイズ測定のための周辺マイクロ波ストリップ線路(アンテナ、IFフィルター等)の設計はほぼ完了し、購入したネットワークアナライザ(Anritu社製:56100A;10MHz-110GHz)で特性評価を進めている。
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Research Products
(5 results)