2004 Fiscal Year Annual Research Report
連続柔軟媒体の高速搬送時におけるハイブリッド非接触案内技術の開発
Project/Area Number |
15560206
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
押野谷 康雄 東海大学, 工学部, 助教授 (70233533)
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Keywords | 柔軟磁性媒体 / 非接触支持 / 搬送技術 / 鉄鋼プロセス / 電磁力技術 / 高速走行 / ディジタル制御 / 計算機シミュレーション |
Research Abstract |
1.永久磁石を補助的に有効利用するハイブリッドシステムの構築 実用性を考慮するために電磁石の利用を最小限とし、永久磁石を補助的に有効利用するハイブリッドシステムの構築を提案した. 前年度までに検討した複数個の電磁石による制御効果を考慮しながら,電磁石の設置していない部分に永久磁石を配置した非接触案内路を開発した.永久磁石は負のばね特性を有するとともに,その拘束力から減衰効果を発揮する.永久磁石の鋼板弾性振動に対する抑制効果は申請者がすでに検討を行っており,十分な走行鋼板エッジに対するパッシブ制御効果が期待できることから,これらを考慮した再モデル化を行い,永久磁石を使用することによるモデル化への影響も考慮したロバスト制御系を設計した. その結果,搬送速度の変化に伴う張力変動などのパラメータ変化にも頑強な制御系を構築できた. 2.搬送方向変換部における非接触案内路の開発 準備状況で述べたように,実験装置のベルト下部にはプーリを設置せず,直線走行部と同様に,走行方向の変換部においても支持の無い状態となっている.この走行鋼板の曲がり部分の非接触案内路を開発した.この部分のモデル化は容易でないが曲り梁構造等の理論などを組み合わせ,新しいモデリングを試みた.さらに,永久磁石を有効利用したハイブリッド非接触案内方式もこの部分に適用した.
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Research Products
(12 results)