2004 Fiscal Year Annual Research Report
二次元ベクトル磁気特性導入による高配向性電磁鋼板を用いた高効率モータの開発
Project/Area Number |
15560248
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
榎園 正人 大分大学, 工学部, 教授 (40136784)
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Keywords | 2次元磁気特性 / ベクトル磁気特性 / 電磁鋼板 / 磁性材料 / 磁気測定 / 高効率 / モータ / 高配向性 |
Research Abstract |
二次元ベクトル磁気特性は従来の磁気特性に代わる新しい概念で、磁性材料中の磁界強度ベクトルと磁束密度ベクトルの間の関係を表す。その磁気特性表示はE&Sモデルとして次式で表すことができる。 H_x(τ)=ν_<xr>(B,θ_B,α,τ)B_x+ν_<xi>(B,θ_B,α,τ)∫B_x(τ)dτ H_y(τ)=ν_<yr>(B,θ_B,α,τ)B_y+ν_<yi>(B,θ_B,α,τ)∫B_y(τ)dτ ν_<xr>,ν_<yr>:磁気抵抗率係数、ν_<xi>,ν_<yi>:磁気ヒステリシス係数 各種電磁鋼板について二次元ベクトル磁気特性を測定し、データベース化した。電気機器の性能に関して、高効率のみならず新たに高密度化率=(電気機器の出力)/(電気機器の重量)を定義し、高効率・高密度モータの開発を目指した。その結果、高配向性電磁鋼板を用いて、設計磁束密度1.8T級モデルモータを制作し検討した。その結果、従来のサイズで1.2倍の出力を得、5%程度の磁気損失を減少せしめ、高効率・高密度モータの基礎的知見を得ることができ、新しい電気機器構造として、ダブルロータを有する高密度発電機の開発の手がかりを得た。
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Research Products
(2 results)