2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15560252
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
安田 恵一郎 東京都立大学, 工学研究科, 助教授 (30220148)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石亀 篤司 大阪府立大学, 大学院・工学研究科, 講師 (60212867)
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Keywords | エネルギーシステム / 分散型電源 / 自律分散制御 / システム最適化 / メタヒューリスティクス |
Research Abstract |
超分散型エネルギーシステムの解析・制御・最適化を目的として,以下の検討を行った。 1.超分散型エネルギーシステムの基本構想と解析 ・負荷にも発電機にもなり得る需要家を,統計力学におけるイジングモデルに基づいてモデル化することを提案し,モデルの妥当性を中心極限定理とモデルの具備すべき条件に基づいて考察した。 ・需要家近傍の需要家グループの状態(発電状態か負荷状態)情報を集め,発電状態が優勢ならば負荷状態に,負荷状態が優勢ならば発電状態になるように需要家が自身の状態を更新または維持する状態更新規則により,超分散型エネルギーシステムを自律分散的に需給平衡状態に移行・維持できる可能性を示した。 2.超分散型エネルギーシステムにおける需要家の多様な振る舞いの解析 ・超分散型エネルギーシステムにおける需要家の振る舞いの多様性に関して基礎的検討を行うことを目的とし,需要家の振る舞いに着目して需要家を「協力型需要家」と「非協力型需要家」の2つに大別し,非協力型需要家の取り扱いについて検討した。 ・負の相互結合係数による相互作用の場合、格子模様の形成するような近傍を採用した場合、格子模様に収束しやすくなる傾向があることが明らかになった。ただし、すべての需要家間で直接的もしくは間接的な情報結合が無ければ、格子模様を形成することが困難であることを明らかにした。 3.発見的最適化手法(メタヒューリスティクス)の開発と評価 ・多点探索手法における探索の本質であるエージェント間の相互作用を陽に考慮可能な新たな解析モデルを提案した。 ・エージェント群の平均速度のフィードバックによる適応型PSOを新たに提案し,典型的な最適化問題を用いた数値実験により,提案手法の有用性を検証した。
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Research Products
(7 results)