2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15560262
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Research Institution | Kushiro National College of Technology |
Principal Investigator |
小林 一義 釧路工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (20042004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 敦 釧路工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (40215710)
佐藤 英樹 釧路工業高等専門学校, 電気工学科, 助手 (20235378)
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Keywords | 送電線路 / 海塩汚損 / 雨洗効果 / 急速汚損 / 蓄積汚損 / フラッシオーバ |
Research Abstract |
釧路地方特有の海霧と海塩汚損が送電線用碍子連の絶縁特性に与える影響について長期にわたり調査を行っている。今年度の研究目的としては、碍子上面・下面の汚損状態が短期および長期的にどのような変化を示しているのか、また、短期的な汚損状態と絶縁特性の関係について調査することを主とした。今年度の研究で得られた結果は次の通りである。 1.スライドガラスを用いた等価付着塩分測定装置により、釧路地方における太平洋からの短期(1日)および長期(1-12ヶ月)間の飛来塩分を測定し、碍子の上面および下面に蓄積する塩分量を推定するとともに、碍子の漏洩抵抗に与える影響を調査した。(電気学会放電研究会2005年8月北見工業大学にて発表) 2.これまでの研究から、碍子の漏洩抵抗は湿度に対して強い相関をもつことがわかっており、1日単位の短期間では湿度等の気象条件をパラメータとして漏洩抵抗を求めることは可能であったが、長期間においてこれらの関係を比較しても良い一致が見られなかった。しかし、各気象条件のほかに等価付着塩分量と雨洗効果を考慮して期間を分けた場合、数日から1週間の単位でよく一致していた。(電気学会北海道支部大会2005年10月,北海道大学にて発表) これらの結果を踏まえ、碍子の上面および下面の汚損状態が漏洩抵抗に与える影響を詳しく調査するため、上面および下面それぞれの漏洩抵抗を測定するシステムを構築中であり、4月からの測定開始を予定している。これにより、碍子の蓄積汚損と急速汚損が漏洩抵抗に与える影響を検討する。
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Research Products
(2 results)