2005 Fiscal Year Annual Research Report
ハードウェアモデルを用いた非同期パルス形カオスニューラルネットワーク
Project/Area Number |
15560308
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
佐伯 勝敏 日本大学, 理工学部, 講師 (60256807)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関根 好文 日本大学, 理工学部, 教授 (90059965)
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Keywords | パルス形 / STDP / 可塑性 / ニューラルネットワーク / 環状 / CPGモデル / アナログ / ハードウェア |
Research Abstract |
本研究では,非同期パルス形カオスニューラルネットワークをVDECを通して構築し,脳の神経回路網の情報処理原理,すなわち記憶・学習などについての解明を目的とするとともに,その原理を応用し,工学的応用を目指して,電子回路によって連想記憶回路を構成し,図形認識を行うシステムを構築する。特に,人間の脳のような柔軟な発想をもった神経回路網モデルの構築に向けアプローチする。本年度は,以下のテーマについて検討を行った。(1)ニューラルネットワークシステム部。(2)ニューラルネットワークシステムの開発。 その結果, 我々が提案するパルス形カオスニューロンモデルを用いて環状ニューラルネットワークを構成し,短期記憶回路へ応用可能であることを明らかにした(雑誌論文1番目)。また,パルスタイミングに着目し,テンポラルコーデングによる学習アルゴリズムをハードウエアで実現することを目的に,パルスタイミングに着目した可塑性であるSTDPの効果について,我々が提案しているパルス形カオスニューロンモデルを用い確認し,ノイズに埋もれた情報をデコード可能であることを示し,本ニューラルネットワークシステムに用いることが可能であることを示した。さらに,パルス形カオスニューロンモデルを用いてCPGモデルを構成し,外部入力を与えることにより,四足歩行動物の代表的な歩行パターンである,walk, pace, trot, transverse galloP, rotatory gallopに対応する振動パターンの生成・移行が可能であることを明らかにし(雑誌論文2番目),ニューラルネットワークシステムの一例を示した。
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Research Products
(2 results)