2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15560313
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
安井 孝成 長岡技術科学大学, 助教授 (20241250)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 哲 仙台電波高等専門学校, 助教授 (90171230)
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Keywords | THz / センサー / 放物面 / SBD |
Research Abstract |
THz帯検出器の帯域において、従来から特殊な用途に限定され、使い勝手が悪かった反面、非常に応答性能が早く、ps以下の時間分解能を有するSISやSBDなどの超高速素子を無調整で周波数スキャンを可能とし、かつ広帯域(数THz)性能も実現することを目的とした本研究目標は、2年目において、ある程度達成された。1年目はTHzパルス光源(帯域1〜2THz)を使い、本システムの利便性を実現したが2年目において、さらに各種の改良を加え、各種性能評の結果を行うことができた。 帯域性能は、6.3THzが7.3THzまで拡大した。 感度性能は1-2THzにおいてその値が約150±50(V/W)・・(1年目)、 5.2THzおよび6.3THzにおける感度は約3(V/W)・・・(1年目) 5.3THzおよび7.3THzにおける感度は約10(V/W)および0.4(V/W)・・・(2年目) を達成することができた。 指向性については、1-2THzにおいてのみ測定評価でき、ほぼ古典的な4波長アンテナの放射パターンモデルに基づく計算結果と良い一致が確認された。その最大放射角は23度であった。これは放物面ミラーよりもワイヤアンテナの指向特性を強く反映しており、古典的なワイヤアンテナの放射パターンモデルに基づく指向性シミュレーション結果とも良く一致することがわかった。本システムはパルス、CW、共に利用が可能で、THz-TDSやEOサンプリング法等の他のTHzイメージング法に比べて扱いが容易であり、高速性、リアルタイム測定が十分可能である。目標帯域〜10THzQヘテロダインシステム等の実現に向けて画期的な技術進歩の第一歩を踏みだすことができた。今後、ps以下の時間分解能とTHz周波数応答により、多方面、特に生体高分子の実時間分析などの応用実験が期待できる
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