2003 Fiscal Year Annual Research Report
電気・超音波特性を用いた多機能型圧電素子センサによるイメージング技術
Project/Area Number |
15560359
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
信太 克規 佐賀大学, 理工学部, 教授 (90226126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木本 晃 佐賀大学, 理工学部, 講師 (80295021)
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Keywords | 圧電素子 / 多機能センシング / 多機能イメージング |
Research Abstract |
本研究の目的は,対象の電気及び超音波特性の両方を同一センサにより測定する多機能センサを用いることで電気及び超音波特性の同時イメージングあるいはモニタリングシステムを確立することである。 本年度は,圧電素子による電気及び超音波特性イメージングのための基礎実験とそのシステムの確立を試みた。実際のイメージングのための提案センサの電極構成として,対象の一面に配置する構成と対象の周囲全体に配置する構成が考えられるが,ここでは,まず,5mm×10mmの圧電素子8個を1mm間隔で配置した一面型多機能センサを作成した。 提案センサによる多機能イメージングの基礎実験として,それらの圧電素子による対象の電気及び超音波特性の同時測定から,対象の複数情報検出の可能性を検討した。実際には,生体モデルで満たした容器底面内側に本提案センサを配置させ,電気特性としてのコンダクタンスと超音波特性としての伝搬時間を同時に測定することで,生体モデルの温度及びその成分の2種類の情報検出を試みた。結果から,一面型圧電素子を用いた多機能センシングによる対象の複数情報検出の可能性を示すことができた。本基礎実験のために,消耗品である圧電素子及びモデル材料を購入させて頂いた。また,備品としてLCRハイテスタ及びディジタルマルチメータをそれぞれ購入させて頂き,実験環境を改善した。 さらに,本提案センサによるイメージングのための自動測定システムを作成している。そのために,計画の消耗品として,スイッチングシステムを作成するための電子部品等を購入させて頂いた。 本内容は,国内の学会及び国際会議に報告した。また,これまでの実験をまとめ論文を投稿する予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 木本 晃: "リニアアレイ圧電セラミックス多機能センサによる電気・超音波特性測定の基礎的検討"第42回日本エム・イー学会大会プログラム・論文集. Vol.41,Suppl.1. 466 (2003)
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[Publications] Akira KIMOTO: "A proposal of new measurement method for imaging of electrical and ultrasonic properties in the living body"Proceedings of World Congress on Medical Physics and Biomedical Engineering (WC2003). Vol.4(CD-ROM). (2003)