2003 Fiscal Year Annual Research Report
周波数分析型適応アルゴリズムによる周波数推定法の導出と動的質量計測システムの構築
Project/Area Number |
15560368
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Research Institution | Osaka Prefectural College of Technology |
Principal Investigator |
梅本 敏孝 大阪府立工業高等専門学校, システム制御工学科, 助教授 (20280414)
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Keywords | 適応アルゴリズム / 周波数分析 / 動的質量計測 |
Research Abstract |
周波数分析型適応アルゴリズムを応用した周波数推定法を動的質量計測法に応用することを主目的に研究を行った.質量計測システムは元大阪府立大学小野教授らによって作製された滑走式のものを用いた.滑走式の質量計測システムの特徴は搬入・搬出用のベルトコンベヤにバネ秤を用いている.バネ秤部に被測定物が搬入されると光電スイッチによってクランク機構が開放だれバネ秤が振動する.この振動周波数を周波数分析型適応アルゴリズムによる周波数推定法を用いて精度良く推定することで被測定物の質量を求めるものである.本年度の研究では一般的に用いられているWindows-を用いて実時間処理を行いその測定制度をバネ秤上に被測定物を静止させ釣り合いから質量を測定する静的質量測走法を比較した.まず,披測定物バネ秤に搬出されたかを判定するためにQuery Performance系のタイマーを用いて10kHzでサンプリングした.さらに,バネ秤の振動はContec社のAD12-16(PCI)Eに内蔵されているタイマーを用いて19kHzでサンプリングした4000点のサンプリングデータを用いた.その結果,約9秒で測定でき,精度も静的質量測走法で相対誤差が約0.5%(2kg換算)に対して約0.3%(2kg換算)であった.これらの成果は本年度の計測自動制御学会のSICE Annual Conference 2004で発表するとともに同学会に論文投稿を行う予定です.
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