2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15560376
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
片山 徹 京都大学, 情報学研究科, 教授 (40026175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 秀幸 京都大学, 情報学研究科, 助手 (90303883)
鷹羽 浄嗣 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (30236343)
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Keywords | 部分空間法 / 確率実現 / 確率システム / LQ分解 / 特異値分解 / フィードバックシステム |
Research Abstract |
本研究の目的は、多次元時系列モデルの実現理論と確率部分空間同定法のアルゴリズムに関する新しい方法を提案することである。本年度の研究成果は以下の通りである。 1)ヒルベルト空間におけるLQ分解を利用して確率実現問題を考察し、従来の正準相関解析に基づくAkaikeの方法とは異なる新しい確率実現のアルゴリズムを提案し、第13回IFACシステム同定シンポジウム(2003年8月、Rotterdam)で発表した。さらにこの結果を有限時間区間の確率実現に適用して確率部分空間同定法のアルゴリズム導き、第42回IEEE決定と制御の国際会議(2003年12月、ハワイ)で発表した。 2)出力観測値に低確率で大きな値をとる雑音(異常値)が含まれる場合の線形時不変確率システムの状態空間モデルを同定するための部分空間法を提案した。この方法では、まず直交分解に基づく部分空間同定法によってシステムの粗い推定値から観測出力の残差を求め、ロバスト統計の方法を用いて異常値を検出する方法を考案した。ついで重み付きLQ分解によって、システム行列を具体的に求める方法を与えた(システム制御情報学会論文誌、2004年2月)。 3)図書「システム同定-部分空間法からのアプローチ」を出版した(2004年2月)。英語では1冊の関連の本があるが、日本語による類書はなく、今後わが国の部分空間同定法研究の基礎となると考えている。 4)δオペレータを利用した連続時間フィードバック確率システムに対する部分空間同定法のアルゴリズムを提案した(Asian J. Control,2004年8月刊行予定)。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] H.Tanaka: "A Stochastic Realization in a Hilbert Space based on LQ Decomposition with Application to Subspace Identification"Preprints of 13th IFAC Symposium on System Identification. 899-904 (2003)
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[Publications] H.Tanaka: "Stochastic Subspace Identification via LQ Decomposition"Proceedings of 42nd IEEE Conference on Decision and Control. 3467-3472 (2003)
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[Publications] H.Tanaka: "Subspace Identification of Linear Systems with Observation Outliers"システム制御情報学会論文誌. 16・2. 89-96 (2004)
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[Publications] D.Huang: "A Closed-Loop Identification Method for Continuous-Time System based on δ-Operator Model"Asian Journal of Control. 6・3(8月予定). (2004)
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[Publications] 片山 徹: "システム同定-部分空間法からのアプローチ"朝倉書店. 326 (2004)