2003 Fiscal Year Annual Research Report
首都圏西部の山地と平野の境界で生成される地震動の増幅と伝播特性に関する研究
Project/Area Number |
15560411
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Research Institution | Meisei University |
Principal Investigator |
年縄 巧 明星大学, 理工学部, 助教授 (00188749)
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Keywords | 強震観測 / 常時微動 / 堆積層 / 地震動増幅 / 卓越周期 / 地下構造推定 |
Research Abstract |
平成15年度は以下のような活動を行った. 1.ボーリング観測地点における強震観測 甲府盆地の中心部で行われている深さ約500mのボーリング地点に強震計を設置し,強震観測を行った.この地点は既設の強震観測点を空間的に補間する点であり,ボーリング調査の結果と記録を用いれば,盆地の地下構造の推定やそれに基づく地震動推定に役立てることができる. 2.甲府駅周辺の浅部地盤構造の推定 サーボ型速度計を用いて甲府駅周辺の市街地を測点間隔約50mで高密度な微動測定を行った.測線の数は東西3測線,南北3測線の合計6測線である.得られた記録の水平成分と上下成分のスペクトル比を取り,周期0.1〜2秒の短周期帯域の卓越周期の空間分布を調べることにより,浅部地盤構造を推定した.その結果,駅北側の山地を背後に控えた地域では堆積層が薄く,南に行くに従って堆積層が厚くなっていくこと,東西方向の堆積層の変化は比較的少ないこと,局所的に堆積層が深くなっている地域があることなどが推定された. 3.甲府盆地の深部地盤構造の推定 動コイル型速度計を用いて甲府盆地を測点間隔約300mで微動測定を行った.測線の数は東西2測線,南北2測線の合計4測線である.解析の手順は浅部地盤構造の推定と同様であるが,周期2〜20秒の比較的長い周期成分を対象とし,この周期帯域の卓越周期の空間分布を調べ,深部地下構造を推定した.その結果,盆地北部から南に行くに従って堆積層が深くなっていくこと,東西方向の深さの変化は比較的少ないこと,盆地西部の扇状地が発達している地域は,堆積地盤の硬さのコントラストが小さいことなどが推定された.
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Research Products
(1 results)