2003 Fiscal Year Annual Research Report
市街地の雨水排除における流出解析技術の近代化に関する研究
Project/Area Number |
15560469
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
藤田 昌一 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (30359707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
姫野 修司 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (31150360)
小松 俊哉 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (10234874)
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Keywords | CSO / 流出解析モデル / 消雪パイプ / 寒冷地域 |
Research Abstract |
(1)流出解析のためのコンピュータモデルのソフトウェアを数種類、比較・検討した結果、デンマーク水理研究所(DHI)により開発されたMOUSEを用いることを決定した。 (2)MOUSEを用いて降雨時における合流式下水道越流水の削減対策に関して、オイルフェンスやスクリーンなどの当面の改善案、遮集管増強や雨水滞水池など長期的な改善案と段階に分けて改善策を提案した。 (3)現地に設置した雨量計、流量計により降雨と流出の関係を把握し、更に来年度には未処理下水の水質挙動を把握するためのオートサンプラーの設計をした。 (4)主要幹線の基礎データの構築、合流区域の地形を把握した。更に長岡市が多雪地帯であることから消雪パイプが合流式下水道に与える影響を把握するため、設置状況の把握、水量・水質の調査を行った。そして、消雪パイプの下水管への流入量と合流式下水道の越流について検討した。更に、消雪パイプから散水される地下水の水質調査を行った。その結果、地下水には鉄が多く含まれ、場所によってはその値が50mg/Lを越えることもあり、処理場での活性汚泥処理に影響を与える一因となっていることが想定された。 (5)実際の流出データとして、長岡市を用いることとし、その中の関東町吐き口の未処理下水の調査、長岡中央浄化センターの流入水質を測定した。長岡中央浄化センターの最初沈殿池の除去効率を調査した結果、晴天時おいて汚濁有機物質の除去が不十分であることから、雨天時における簡易処理に問題があることが示唆された。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 藤田 昌一: "雨水対策技術の動向"日本下水道新聞. 1698号. 6 (2003)
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[Publications] 藤田 昌一: "管内貯留の発想史と推進工法"月刊推進技術. 17巻3号. 3-8 (2003)
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[Publications] 藤田 昌一: "貯留浸透をドラマチックに普及させる方法"水循環 貯留と浸透. 48号. 3 (2003)
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[Publications] 藤田 昌一: "Urban Drainage in Japan"International Symposium on Disaster Mitigation & Basin-Wide Water Management. 24 (2003)