2003 Fiscal Year Annual Research Report
GISを用いた保健・医療・福祉施設の地域的整備パターンの類型化と整備理念の検証
Project/Area Number |
15560523
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
菅野 實 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10005366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 大洋 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (70282118)
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Keywords | 小規模自治体 / GIS / 保健・医療・福祉連携 / 地域的整備手法 / 集約的整備 / 整備理念 |
Research Abstract |
近年、急速に施設整備が進められている保健(保健センター)・医療(病院)・福祉(特別養護老人ホームまたは老人保健施設)の市町村を単位とする地域的整備パターンをGISによる施設間距離を基準に類型化した。 即ち、施設間距離500m以内を集約的整備と定義し、保健・医療・福祉の3分野集約型、保健-医療、医療-福祉、福祉-保健の2分野集約型、分散型、未整備型等に類型化し、当該市町村の人口規模、面積規模などとの関係で、集約的整備の出現特性を分析した。 その結果、集約的整備は、人口1万人未満自治体の農山村地域で、しかも地域的面積が150km^2以上の広域地域で出現率が高く、保健・医療・福祉施設を近年、新たに整備した小規模・広地域の自治体における典型的な整備パターンとなっていることを見い出した。 併行して、集約的整備をとる北海道標津町、静内町、広尾町、山形県西川町、宮城県南郷町の5事例を訪問ヒアリング調査し、集約的整備の特質について考察している。 これまで別々の体系で秩序づけられてきた保健・医療・福祉が密接な連携を図って、高齢者に一貫した包括的なサービスを提供していくのに、集約的整備は極めて効果のある整備手法であることがいずれの自治体においても、確認されている。 なお、研究をはじめる問題意識であった、広大な面積に人々が離散して居住する地域に、ただでさえ数少ない施設を1カ所に集約して整備することの課題(デメリット)については、今のところ明らかになっていない。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 南 潤哲, 菅野 實: "小規模自治体における保健・医療・福祉施設の集約的整備について(宮城県の南郷町と山形県の西川町によるケーススタディー)"日本建築学会東北支部研究報告集. 第66号. 263-266 (2003)
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[Publications] 南 潤哲, 菅野 實: "集約的施設整備にみる保健・医療・福祉の連携に関する事例的研究"日本建築学会大会学術講演梗概集. 131-132 (2003)