2003 Fiscal Year Annual Research Report
公共空間の利活用による都市景観形成と都市活性化に関する研究
Project/Area Number |
15560525
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
北原 理雄 千葉大学, 工学部, 教授 (60115558)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮脇 勝 千葉大学, 工学部, 助教授 (30280845)
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Keywords | 公共空間利用 / 道路利用 / 都市景観形成 / 都市デザイン / 都市活性化 / 賑わいづくり |
Research Abstract |
魅力的な都市には人々の生き生きとした活動がある。物的空間だけで魅力ある都市景観を形成することは困難であり、活気あるアクティビティが存在して初めて都市は輝きを増し、都市の活性化にも資する成果を生むことができる。街路、広場などの公共空問は、都市におけるアクティビティの主要舞台である。従って、都市景観形成に当たっては、公共空間の物的改善に加えて、その利活用を適切にコントロールする手法の確立が必要不可欠である。 本年度は、上記のような問題意識に基づき、次の手順で公共空間利活用の実態及び制度の調査・分析を行った。 1.12政令指定都市と東京都を対象に、露店・屋台等に対する道路占用許可の許可慣例とオープンカフェの道路占用許可申請への対応を中心とする調査を行い、公共空間利用に関する取り組みの現状と課題を整理した。 2.クリチバ(ブラジル)の中心市街地の歩行者空間を対象に、公共空間におけるオープンカフェと屋台利用に関する規則及びガイドラインを収集し、クリチバ市の都市計画担当部局にヒアリングを行い、運用実態に関する現地調査を行った。その後、ポルトガル語の条例規則及びガイドラインを翻訳し、内容分析を行い、その成果を論文としてとりまとめ中である。 3.ロンドン(英国)のケンジントンチェルシー区とウェストミンスター区を対象に、公共空間におけるオープンカフェと屋台利用に関する規則及びガイドラインを収集し、さらにポートベローのストリートマーケットの事例について公共空間利用の制度・システムと活性化の実態を調査した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 北原理雄, 渡辺直: "公共空間の利用デザイン-100万都市の景観・公共空間デザイン-"100万都市の再生論とその都市像(日本建築学会). 222-227 (2003)
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[Publications] 渡辺直, 北原理雄: "街路空間利用に係る許可運用に関する研究-国内主要都市の道路管理者を対象に-"日本建築学会関東支部研究選集. 11. U7 (2004)