2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15560554
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Research Institution | Nishinippon Insutitute of Technology |
Principal Investigator |
福田 晴虔 西日本工業大学, 工学部, 教授 (00047135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 速雄 西日本工業大学, 工学部, 教授 (80069814)
西岡 弘 西日本工業大学, 工学部, 教授 (20352221)
九十九 誠 西日本工業大学, 工学部, 講師 (90131797)
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Keywords | 登記簿謄本 / 登記移転 / 売買 / 贈与 / 相続 / 二戸一棟 / 洞岡村住宅地 / 簡易増築 |
Research Abstract |
本年度は最終年度であるため、洞岡村再生計画を進める上で不可欠な「土地・建物」の所有状況及び登記移転の原因・動向と、住宅の増改築状況についてその実態を明らかにすることを目的(1〜4)とした。さらに居住者や地域住民の理解を深めるための模型製作(5)や気球による鳥瞰撮影(6)など、これまで3年間の調査で得られなかった研究・調査に取り組んだ。 1.居住者と土地建物の所有者が契約時(昭和6年)からローン完済までの10年以内に、半数近く変わっている。また、ローン完済後は購入してもすぐ住めることから、戦前は売買による移転が主流である。戦時下であるため相続移転も早い段階で出現している。 2.登記移転理由で売買が最も多いのが、八幡製鐵退職時期と戦後の経済的困窮がダブル発生した昭和20年代である。昭和50年代からは相続・贈与が売買を越えて発生、この時期までに洞岡村の8割近くが入れ替わっている。 3.新たな登記は「売買」「相続」「贈与」等で発生するが、一般の住宅では新築して1〜2回程度のものがここではピークが3回で、4回を加えると全体の6割を示す。全般に移転頻度が高い。 4.土地に比べ建物の変動は、住戸形式や住宅団地内の道路環境から考えて変化は少ない。それでも増築・改築住宅は全て二階建てで主として周辺道路に近い所で発生している。しかし目視調査では登記の倍近くあり日常の不便さを簡易増築で処理、登記手続きをするほど資産価値として認識されなかったことが判明した。 5.洞岡村住宅地100戸の全体模型1:150及び1:20の詳細模型を製作、居住者及び地域住民に説明パネルと共に展示公開大好評を博す。 6.これまで洞岡村全景の空中写真が入手できなかったが、九州大学工学部の協力により気球を使った撮影に成功した。
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