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2003 Fiscal Year Annual Research Report

古代ギリシア都市メッセネにおけるアスクレピオス神域のストアの復元的研究

Research Project

Project/Area Number 15560568
Research InstitutionMiyakonojo National College of Technology

Principal Investigator

林田 義伸  都城工業高等専門学校, 建築学科, 教授 (00149999)

Keywords古代ギリシア / メッセネ / アスクレピオス神域 / コリント式 / 屋根架構 / 設計法 / エレクテイオン / イオニア式
Research Abstract

(1)平成15年7月22日から8月20日にかけて、古代ギリシア都市遺跡メッセネにて、アスクレピオス神域のストアの屋根架構の復元に必要な、屋根架構部材が配置されたと考えられる痕跡に関して調査した。その結果、ストアの北東隅の壁面上に、ストアの斜め45°方向に掛けられたと考えられる横断梁が差し込まれた痕跡を発見した。また、ストアの南西隅のアーキトレイブ部材のバッカーを発見した。この部材の上面は削り取られ、ストアの入り隅部における横断梁の乗せられたレベルや、梁の幅を推測する根拠となった。また、東ストアの前面に倒れていたエンタブラチュア部材の中に、背面が大きく削り取られたゲイゾンを発見した。これにより、隅以外の通常の横断梁の高さについて推測する根拠を得た。
(2)過去の調査によるオーダー各部の実測調査と、今回の屋根架構に関する調査結果を踏まえて、屋根架構及び不明であった円柱の高さにについて復元を試みた。背面に大きく壁が立ち上がることから、屋根の形状は片流れとしたが、北西隅に残る横断梁の痕跡から、ストア内部においては内部柱を中心として両側に傾斜する天井が掛けられていると判断した。また、隅に45°方向に掛けられた横断梁は通常の梁より背が高いものとして復元した。これらは、アッタロスのストア(アテネ)やアスクレピオス神域のストア(ブラウロン)等との比較検討からも、合理的な復元案であると考えられた。
(3)アスクレピオス神域のストアはコリント式である。ところが、設計法に関しては殆どがドリスオーダーを有する神殿やストア等の研究しかなされていない。ドリス式以外の設計法に関する参考とするために、クラシック期のアテネのアクロポリスの丘の上に、パルテノン神殿と並べて建設されたエレクテイオン神殿の設計法に関し、分析を試みた。その結果、ヴィトゥルヴィウスが提唱する設計法に類似した設計過程を復元することができた。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 林田義伸, 外山木綿: "南北ポーチを除くエレクテイオン本体建物の設計法に関する研究"日本建築学会研究報告・九州支部計画系. 43. 617-620 (2004)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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