2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15560636
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
奥山 秀男 独立行政法人物質・材料研究機構, 材料研究所, 主幹エンジニア (80354215)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
目 義雄 独立行政法人物質・材料研究機構, 材料研究所, ディレクター (00354217)
鈴木 達 独立行政法人物質・材料研究機構, 材料研究所, 主幹研究員 (50267407)
打越 哲郎 独立行政法人物質・材料研究機構, 材料研究所, 主幹研究員 (90354216)
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Keywords | Nd / Ni / 合金 / 水素 / 省エネ / 粉末製造 |
Research Abstract |
研究者らは、合金の粉化する手段としてユニークな方法すなわち、合金材料と水素を接触させることにより自発的に合金が粉化することを発見した。本方法を用いることで各種合金が粉化できれば、粉砕に要する機械的エネルギーは皆無であり、新しい省エネ的粉末製造法であると考えられる。 昨年は、Nb-Zr-Fe合金について粉化する領域を探索した結果、極めて広範囲(約60%)の組成域が粉化することを報告した。 本年度は、更なる金属合金材料の粉末化探索の一環として、Nd系合金(Nd-Ni)について水素をと接触させ、合金が粉末化する領域を検討した。得られた粒子は、その形状、サイズ、および水素放出特性などについて検討した。その結果を下記に示す。 1.Nd-Ni合金のNi濃度が10、20、40、60at%の合金をアーク溶解法により作製し、水素と接触させた結果、本組成内の合金は粉化することが判明した。 2.上記合金は、水素と接触させるため前処置として約40vol%H_2-Ar中で4〜5secアーク溶解することにより、水素による粉化が容易になった。 3.40at%Ni-Nd合金粉末は、目視的には層状の集合体となっているが、簡単な摩砕操作により微粉化した。SEM観察から形状はフレーク状でありその大きさは1〜100μm程度であった。この微粉末は、粒子表面に多数の微細な割れが確認された。 4.熱分析の結果から、10at%Ni-Nd合金粉末の水素含有量は1.8mass%であった。Nd-Ni合金は、昨年度行ったNb-Zr-Fe系合金と比較して粉末化が極めて緩慢であった。この粉末化の差異は合金組成および表面清浄度とも関連がありNd合金は極めて酸化され易いためと考えられる。
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