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2005 Fiscal Year Annual Research Report

廃棄物中の灰分を利用した炭化挙動の制御

Research Project

Project/Area Number 15560663
Research InstitutionKansai University

Principal Investigator

林 順一  関西大学, 工学部, 助教授 (60247898)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 室山 勝彦  関西大学, 工学部, 教授 (00026163)
Keywordsバイオマス / 灰分 / ガス化 / 炭化 / 活性炭
Research Abstract

本年度は、(1)灰分の繰り返し添加によるガス化特性,(2)ナトリウム分を多く含む醤油粕炭化物の調湿能,(3)脱灰がバイオマス炭化物の細孔構造に及ぼす影響について検討した。
おからを空気中で燃焼した後に残った灰分をヤシガラ炭化物に物理的に混合して二酸化炭素によるガス化速度を測定した。さらに,このガス化実験の後に得られた灰分を同様にヤシガラ炭化物に物理的に混合して二酸化炭素によるガス化速度を測定した。この結果,繰り返して灰分を利用しても灰分を添加しない場合と比較してガス化速度が大きいことが明らかとなった。繰り返して使用することによりわずかではあるが,反応速度の低下が見られた。しかし,石炭炭化物に同様の実験を行うと,繰り返して利用するたびに反応速度の大きな低下が見られた。これは,石炭炭化物中に含まれる灰分(Al,Si)がガス化触媒として作用しないために,ガス化触媒として作用するおからから得られた灰分(K)の割合が減少するためだと考えられた。
昨年度にアルカリ金属を含むと、高湿度における水蒸気の吸着量が増加し、調湿能が向上することが明らかとなったので,本年度はナトリウムを多く含む食品廃棄物である醤油粕の炭化物に対する調湿能の評価を行った。その結果,調湿能が非常に大きなことが明らかとなった。また,繰り返して水蒸気の吸脱着を行ってもその調湿能は低下することはなかった。
バガスに対して酸(塩酸,硝酸,硫酸)による脱灰を行った。脱灰したバガスの炭化物の細孔構造を測定したところ,硝酸で処理した場合にミクロ孔容積の大きな増加が見られた。また,どの酸の場合にもミクロ孔径分布がシャープになった。しかし,これが,脱灰による効果か,あるいは酸によるバイオマス(セルロース,リグニン)の改質による効果か明らかでないと考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 灰分を触媒としたバイオマスの高効率ガス化2005

    • Author(s)
      上原友輔
    • Journal Title

      化学工学会エネルギー部会シンポジウム講演論文集 4・1

      Pages: 9-12

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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