2005 Fiscal Year Annual Research Report
分散型エネルギーシステムの最適運用マネジメントのための統合化手法に関する研究
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15560734
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
横山 良平 大阪府立大学, 工学研究科, 助教授 (70158385)
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Keywords | エネルギーマネジメント / 分散型エネルギーシステム / 予測 / 運用 / 制御 / 最適化 / シミュレーション |
Research Abstract |
本研究では,分散型エネルギーシステムの省エネルギー化を積極的に追求するための最適運用マネジメントシステムとして,統合化手法を構築するとともに,その実用化のためのプロトタイプを構築することを目的としている.平成17年度においては,平成15年度に研究の基礎として構築し,平成16年度に発展させてきた数理的手法の高度化を図った.また,これらの数理的手法と平成15年度に作成してきた動特性シミュレーションモデルを組合せ,各手法の統合化を目指した.さらに,エネルギーシステムとして空調熱源システムを取り上げ,統合化された手法の適用を行い,手法の実用面における妥当性および有効性を総合的に評価した.具体的な研究実績は以下の通りである. ・数理的手法の高度化:エネルギー需要量の予測においては,階層構造ニューラルネットワークに基づき,気温などのエネルギー需要量に影響を及ぼす因子の予測と組合せることによって,より精度高い予測を行えるようにした.また,エネルギーシステムの最適制御においては,モデル予測制御手法に必要な簡易動特性モデルとしてARXモデルを採用してきたが,エネルギー需要量をパラメータ項として加えることによってこのモデルの高精度化を行い,最適制御をより適切に行えるようにした. ・動特性シミュレーションの実施:上記の手法を適用して動特性シミュレーションを実施し,それを通じて各手法の機能性および手法の統合化による機能性を総合的に評価し,それらの有効性を確認した. ・実在エネルギーシステムへの適用:空調熱源システムへの適用を行い,各手法の機能性および手法の統合化による機能性を,実用性の点から総合的に評価し,省エネルギー性の観点からの有効性を確認した.
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Research Products
(4 results)