2004 Fiscal Year Annual Research Report
免疫電顕法によるユーグレナの光合成タンパク質分子の輸送経路の研究
Project/Area Number |
15570054
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
長船 哲斉 日本体育大学, 体育学部, 教授 (70074630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大城 香 福井県立大学, 生物資源学部, 教授 (90101104)
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Keywords | ユーグレナ / LHCP II / 免疫電顕法 / ゴルジ装置 |
Research Abstract |
ユーグレナのプラスチド(葉緑体)形成過程で、光化学系IIに光を集めるLHCP II分子がゴルジ装置、ゴルジ小胞を経由して葉緑体へ輸送される経路に着目し、免疫電子顕微鏡法を用いて経時的に観察した。脂質蓄積ユーグレナ細胞を暗所で無機培地に移し、1.5%炭酸ガスを通気すると脂質の減少にともなって、暗所で葉緑体の一部が発達する。暗所144時間後の細胞に9,000ルックスの光を照射し、0時間から48時間まで経時的に採取し、包埋の後、連続超薄切片法を用いてゴルジ小胞の動態を電顕で追跡した。その結果、2タイプのゴルジ小胞が確認され、葉緑体包膜と融合することが分かった。ゴニオメーターを使用し、融合部位を観察すると、ゴルジ装置由来の小胞が最初に3層構造の葉緑体包膜の最外膜と中間膜とに融合する像がみられた。また、動物細胞などで報告されているmultivesicular body様の構造が葉緑体包膜に融合している像が観察された。さらに、ゴルジ装置由来の2タイプの小胞がミトコンドリア外膜と融合している像も観察された。すなわち、細胞核支配のミトコンドリアのタンパク質の一部もゴルジ装置を経由する可能性が示唆された。同時に、LHCP II分子を免疫電顕法で経時的に観察すると、ゴルジ装置のトランス面からゴルジ小胞によって、葉緑体に輸送されていることが明かになった。以上の結果、電顕観察によって形態学的にも、LHCP II前駆体タンパク質がゴルジ装置を経由し、ゴルジ小胞から葉緑体へ輸送されることが明らかになった。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Homologous and heterologous reconstitution of Golgi to chloroplast transport and protein import into the complex chloroplasts of Euglena2005
Author(s)
Slavikova, S., Vacula R., Fang, Z., Ehara, T., Osafune, T., Schwartzbach, S.D.
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Journal Title
Journal of Cell Science 118・8
Pages: 1651-1661
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