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2003 Fiscal Year Annual Research Report

日常生活における暑熱環境適応能の実態把握研究

Research Project

Project/Area Number 15570202
Research InstitutionPrefectural University of Kumamoto

Principal Investigator

中村 泰人  熊本県立大学, 環境共生学部, 教授 (60025963)

Keywords発汗量 / 耳内温(核心温) / 平均皮膚温 / 不感蒸散 / エアコン / 過剰冷房 / 暑熱環境 / 適応能
Research Abstract

近年のエアコンの普及に伴い、特に夏季において室内の過剰冷房が一般化し、建築物のエネルギーの過剰消費をもたらして地球温暖化を加速させるだけでなく、人体の健康保持にとっても悪影響が懸念されるところから、日常生活における暑熱環境に対する人体の適応能を調べることを研究目的とした。
目的を達成するための方法としては、人工気候室を用いて、人体に一定の暑熱負荷をかけたときの発汗量の増加を中心とする生理的反応を調べることとした。すなわち、被験者を3人として、それぞれ毎月1回、人工気候室内で被験者に測定器類を装着してのち、気温25℃、湿度50%の準備室で30分間経過してから、気温30℃、湿度50%の試験室へ移動して30分間滞在したときの、発汗量、耳内温(核心温度)、平均皮膚温、等の変化を調べた。
耳内温は準備室ではほぼ一定であったが、試験室では入室とともに急激に上昇し、後半はなだらかに変化した。平均皮膚温は準備室では変化が少ないが、試験室に移動すると一時的に下がるが、3分程経過して上昇に転じた。発汗量は前腕と背中の2箇所で測ったが、発汗量は一般に背中が前腕より多かった。発汗があるときは、背中と前腕で発汗量が同期する場合が多かったが、発汗が生じない場合、すなわち不感蒸散の場合は、前腕では試験室へ移動後はいったん上昇するが、数分して下降に変わるのに対して、背中では時間経過とともに下降することはなかった。いずれにしろ、個人差が多かったので、実験例から一般的な結論が導くことはできないため、実験を続行している。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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