2005 Fiscal Year Annual Research Report
キメラ後代で得られたオグラ型細胞質雄性不稔ミトコンドリアゲノムの構造と機能解析
Project/Area Number |
15580004
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Research Institution | National University Corporation Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
平田 豊 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 助教授 (50113866)
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Keywords | 人為キメラ合成 / オグラ型細胞質雄性不稔 / ミトコンドリア / ヘテロプラズミー / 葉緑体ゲノム / orf138 / matK / ハイブリッド育種 |
Research Abstract |
以下の成果が得られ、新たな細胞質雄性不稔制御の可能性を示した. 1.雄性不稔ゲノム種のミトコンドリア構造であるorf138およびその周辺にある構造を含めた3分子種の特徴をあきらかにした。これら成果は.国内外の学期で発表され、論文として一部公表されている。 2.ミトコンドリアの誘導メカニズムに関して、すでにゲノム間の組換えで生じたのではなく、すでに文化過程で存在していた異種分子種の存在としに量的変動調節変異である点を明らかにし、公表した. 3.このミトコンドリアゲノムの量的変動によるゲノム種の変動と雄性不稔発現はキメラ合成だけで起こるのではなく、細胞融合によっても起こることを比較研究から明らかにした. 4.この過程で、オグラ型、あるいはオグラ類似の雄性不稔ゲノムに塩基配列多型やマイナーな構造変異が存在することや従ってそれらをあたらな雄性不稔誘導のソウースにし得ることを示し、新たな雄性不稔誘導メカニズムの存在する可能性を示した. 5.これまで、細胞質雄性不稔がミトコンドリアゲノム構造に寄ること示してきたが、一方で良く知られているクロローシスの発現は葉緑体ゲノム構造と関係があることを示唆し,細胞質ゲノムの全体的な解析とメカニズムや制御の理解が必要なことを明らかにした. 6.以上を頼詳細に明らかにするためには、B.rapaにもB.oleraceaにもないオグラあるいは類似の細胞質雄性不稔型細胞質の回復系の導入が必要であり,そのための材料や系の確立が求められる. 7.
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