2004 Fiscal Year Annual Research Report
オールドローズの花弁にペラルゴニジン配糖体は存在するか?
Project/Area Number |
15580029
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Research Institution | Natural History Museum and Institute, Chiba |
Principal Investigator |
御巫 由紀 千葉県立中央博物館, 自然誌・歴史研究部・資料管理研究科, 上席研究員 (10250151)
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Keywords | バラ / オールドローズ / アントシアニン / ペラルゴニジン配糖体 / 花色 |
Research Abstract |
本研究では19世紀に作出されたバラ園芸品種を1)ガリカ系オールドローズ、2)ガリカ系オールドローズにチャイナローズを交配した品種群、3)ノイバラに中国原産の四季咲き矮性品種を交配したポリアンサ系統の3グループに分け、花弁中のアントシアニン組成の分析を進めている。 本年度は1と2のグループのうち、ガリカ系統(3品種)、ダマスク系統(3品種)、モス系統(9品種)、ポートランド系統(1品種)、ノアゼット系統(5品種)、ブルボン系統(16品種)、ハイブリッド・チャイナ系統(14品種)、ハイブリッド・パーペチュアル系統(35品種)、ティー系統(10品種)、およびランブラー系統(10品種)あわせて96品種のサンプルを世界一の品種保有数を誇るイタリアのロゼト・ボタニコ・カーラ・フィネスキから提供いただき、分析を行った。 ほとんどの品種ではシアニジン配糖体およびペオニジン配糖体のみが検出されたが、ハイブリッド・パーペチュアル系統、ティー系統、ランブラー系統の一部の品種ではペラルゴニジン配糖体らしい成分がわずかに検出された。非常に微量であるため、詳しい訂正分析はまだ完了していないが、次年度においてより多くの花弁サンプルを入手し、正確な構造解析を行う。また、本年度、十分にサンプルが集められなかったガリカ系統、ダマスク系統、ポートランド系統、ノアゼット系統のサンプル収集および分析も継続して行う。
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