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2003 Fiscal Year Annual Research Report

ステロイドホルモンによる脳の機能と形態の制御機構

Research Project

Project/Area Number 15580039
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

岩見 雅史  金沢大学, 学際科学実験センター, 助教授 (40193768)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 桜井 勝  金沢大学, 理学部, 教授 (80143874)
Keywordsエクジソン / サブトラクション / 脳 / カイコガ / 形態変化 / 昆虫の変態
Research Abstract

昆虫の脳でエクジソンにより発現調節を受ける遺伝子は、脳自体の後胚発生を制御するのみならず、その一部は内分泌系を介して脱皮・変態を支配していることが示唆される。幼虫から蛹への変態時における脳の形態変化及び脳を頂点とした後胚発生のホルモンによる調節メカニズムを遺伝子レベルで網羅的に解析するため、幼虫脳においてエクジソンに応答して発現する遺伝子の同定を試みた。まず、幼虫の脳にエクジソンを投与し精製したmRNAからコントロールのmRNAを差し引いたサブトラクションを行った。このサブトラクションcDNAは、予備的実験を経て、20-hydroxyecdysone(20E)を、体液中にエクジソンがほとんど検出されず、投与した20Eの影響のみを調べることが可能な5齢2日目の幼虫に投与し、脳より抽出した均質化したmRNAをもとに作成したものである。しかし、サブトラクション法では必ずしもエクジソン応答遺伝子のみを得られるわけではないため、目的のcDNAを絞り込むためにコロニーハイブリダイゼーションによる2次スクリーニングを行った。cDNAライブラリーおよそ10,000コロニーに対して、通常のハイブリダイゼーションによるスクリーニングを、また、サブトラクション法により20Eに応答して転写されたmRNAを均質化した後、濃縮し、これをもとに作成したプローブを用いて、少なくとも5,000コロニーに対してハイブリダイゼーションを行った。このスクリーニングにより、エクジソン応答遺伝子クローンを約1,5000単離した。この内、約900クローンについて塩基配列解析が終了した。現在、これらの配列について生物情報的手法により解析中である。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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