2005 Fiscal Year Annual Research Report
ミミズ腸管内における窒素固定遺伝子の発現と水平伝達の解析
Project/Area Number |
15580052
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
小沢 隆司 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助教授 (20152481)
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Keywords | ミミズ / 窒素固定 / 肥沃土壌 / 腸内細菌 / 植物生育促進 / 土壌動物 / Azospirillum / 微生物群集構造 |
Research Abstract |
本年度は以下の研究を行った。 1.シマミミズ(Eiseinia fetida)を、エノキダケ栽培残渣を飼料として加えた杉オガクズ中で飼育し、ミミズ糞土を調製した。 2.シマミミズの飼育中に生成したミミズ糞土を加えたバーミキュライトでコマツナ、キャベツを栽培し、その初期生育に対してミミズ糞土が促進効果を持つことを明らかにした。 3.シマミミズの飼育期間の増加にともなって、ミミズ糞土には、水溶性金属イオン、有効態リン酸、および無機態窒素の著しい蓄積がみられ、これらが植物の生育促進をもたらしたと考えられた。 4.ミミズ糞土の窒素固定活性がミミズ飼育にともなって増加することをグルコース添加-アセチレン還元法によって明らかにした。 5.ミミズ糞土中の窒素固定細菌の群集構造を無窒素軟寒天培地を用いた培養法、およびPCR-DGGE法により解析し、窒素固定細菌群の多様性がミミズ飼育によって増大することを明らかにした。 6.nifHとマーカー遺伝子を持つプラスミドを得ることができなかったため、水平伝達解析実験用のマーカー菌を構築できなかった。したがって、ミミズ腸管内でnifHが多種細菌に伝達する頻度を調べることはできなかった。 7.単生窒素固定細菌、根粒菌、除草剤分解細菌をミミズに捕食させ、ミミズ腸管内および土壌中で生存することを明らかにした。 8.塩素系除草剤シマジンの土壌中での分解がミミズ添加によって促進されることを明らかにした。
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Research Products
(1 results)