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2004 Fiscal Year Annual Research Report

分子生物学的手法による菌類の新しい分類指標の開発と評価

Research Project

Project/Area Number 15580071
Research InstitutionRIKEN

Principal Investigator

高島 昌子  独立行政法人理化学研究所, 微生物材料開発室, 先任研究員 (20333304)

Keywords射出胞子 / Bullera oryzae / 分類指標 / Udeniomyces pyricola / アイソザイム
Research Abstract

射出胞子形成能はキノコ類や担子菌系酵母において属以上の高次分類の指標として用いられている形態学的形質の一つである。しかし、近年の系統解析の結果から本形質は系統関係を必ずしも反映しないことが示されているため、分子生物学的側面から本形質の分類指標としての評価を行うことを目的に、射出胞子の形成に関わる遺伝子の探索をBullera oryzae JCM5281を用いて行っている。昨年度は、野生株と自然変異的に得られた変異株のmRNAの発現をディファレンシャルディスプレイにより比較し、差がみられることを確認した。しかし、これら自然変異的に得られた変異株を凍結保存したところ胞子形成を回復したことから、自然変異的に得られた株は、遺伝子が欠失したのではなく発現に差が生じたと推定された。そこで胞子形成条件の検討を再度行ったところ、コーンミール寒天培地を用いて継代培養し、乾燥状態に置くことによって胞子形成は良好となった。本条件を用いてsuppression subtractive hybridizationにより得られたクローンの解析を行っている。
系統関係を反映する新たな形質の探索については、種々の地域から同一種を収集し、種内構造の調査することから実験を開始した。供試株としてUdeniomyces pyricola19株を選定した。26SrDNAのD1/D2領域のシーケンス解析からは19株は同一種に属すると推定されたが、ITS領域にある多型に基づき3グループに分かれた。供試株の生理生化学性状はほとんど一致しているため、ITS領域の多型に基づく3グループを本性状により区別することはできないが、既にグループ1と2に属する各2株を用いたアイソザイムの解析パターンが異なっていることが報告されていることから、これらはアイソザイムによる識別が可能であると推定された。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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