2004 Fiscal Year Annual Research Report
栄養補助食品(および飼料)スピルリナの栄養欠点の克服に関する研究
Project/Area Number |
15580113
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Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
渡辺 文雄 高知女子大学, 生活科学部, 教授 (30210941)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 恵美 高知女子大学, 生活科学部, 助手 (30290498)
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Keywords | 栄養補助食品 / スピルリナ / ビタミンB_<12> / コリノリド化合物 / メチオニン合成酵素 / 補酵素 / metH遺伝子 / 藍藻 |
Research Abstract |
藍藻スピルリナにおけるシュードビタミンB_<12>の生合成機構や生理機能を解明することがスピルリナの栄養欠点克服の近道と考えられるため平成17年度は以下の検討を行った。 1.シュードビタミンB_<12>の生理機能の解明 藍藻ゲノムデータベースからビタミンB_<12>(B_<12>)依存性メチオニン合成酵素をコードするmetH遺伝子が藍藻に普遍的に存在していた。そこでスピルリナゲノムDNAを鋳型とし,遺伝子配列よりデザインしたプライマーを用いてインバースPCR法によりスピルリナのmetH遺伝子のクローン化を検討した。 また、広く生物界に分布するB_<12>酵素メチルマロニルCoAムターゼの高感度活性測定法を確立し,スピルリナ細胞に本酵素が存在するかどうかを検討したが,本酵素活性は検出されなかった。 2.シュードビタミンB_<12>の生合成に関する酵素遺伝子の解明 上述と同様にスピルリナゲノムDNAを鋳型とし,B_<12>生合成系に関与するcobD遺伝子よりデザインしたプライマーを用いてインバースPCR法によりスピルリナcobD遺伝子のクローン化を検討した。 3.本研究課題をサポートするための基礎データの収集 スピルリナのDNAは制限酵素で切断され難い性質のため遺伝子レベルでの情報が極めて少ない。そこで,ゲノムデータが公開されている藍藻Synechocistis sp.PCC6803を用いてmetH遺伝子のクローン化と大腸菌による大量発現系の構築条件を検討した。また,本酵素の生理機能の情報を得るためB_<12>の生化学的研究が進んでいるEuglena gracilis Zを用いて本酵素の生理機能について検討した。また,シュードビタミンB_<12>がスピルリナに特異的に含まれているのかどうかを検討するために藍藻Aphanizomenon flos-aquaeやSynechocistis sp.PCC6803からコリノイド化合物の単離・同定を検討している。
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