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2003 Fiscal Year Annual Research Report

土構造物の地震時安全性に関する実験・解析的研究

Research Project

Project/Area Number 15580210
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

清水 英良  岐阜大学, 農学部, 教授 (90144005)

Keywordsアースダム / 常時微動観測 / スペクトル解析 / 弾性波実験 / 減衰比 / 固有振動数 / せん断振動
Research Abstract

農業用アースダム堤体において,常時微動観測をダム軸直交断面の天端〜法尻水平成分(H/H)と天端の水平・鉛直成分(H/V)について実施し,それぞれのゲインスペクトルを求めた.その結果,基礎地盤が良好なサイトにおいてはH/H,H/Vスペクトルとも卓越振動数は一致し,H/Vスペクトルが盛土構造物においても適用できることが明らかになった.
次に,堤体天端上で屈折波弾性波実験を実施し,得られたP波速度,S波速度から弾性諸定数と堤体高さを推定した.その結果,P波速度は材料の含水状況に強く影響を受け,普遍的な弾性定数の値と土質の相違を評価することは困難であったが,S波速度から求めた堤体高さは現場資料のそれとよく一致した.また,S波の波形から堤体の減衰比を求めたところ,概ね0.05前後の値となった.
最後に,弾性波実験から得られたS波速度を用いて堤体のせん断振動モデルを構築し,固有振動数を求めて先の常時微動観測における卓越振動数と比較した.その結果,得られた固有振動数は卓越振動数の約1.2倍となり,従って実測S波速度がやや過大の値となっていることが判明した.この理由については,堤体の不均質性,減衰比の影響などが考えられる.
今後,土質材料の動的変形特性を考慮した土構造物の地震時安全性についての評価手法の解明を目指すと共に,地震危険度の工学的な取扱い方法について検討し,土構造物のライフサイクルコスト評価に役立てて行きたいと考えている.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 西村伸一: "コスト最小化理論に基づく液状化対策工の最適設計"農業土木学会誌. 72(3)(In printing). (2004)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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